知ってください!お仕立て直しのすごい魅力

知ってくださいお仕立て直しの魅力

昔は、お家でお母さんやおばあさまが洗張り(解いて洗うこと)お家でしてましたし、洗ってキレイになったら、ちゃんとお仕立てをしてくれてたものですね。私のお祖母ちゃんは、お家で洗張りしてた。と母から聞いています。でも、現代社会ではそれは難しいです。お仕事ご依頼いただくことになりますので、ちょっと敷居が高く感じられるかもしれないですけど、ぜひともお仕立て直しの魅力と力を知って頂けたらと思います。本当に長く大切に着続けて頂く場合はお仕立て直しがオススメです。どれだけスゴイのか、今日の記事で書いていきます。

 

お仕立て直しのメリット

お仕立て直しの際に下記の事を全部改善できます!
  • サイズの合わない着物を自分のサイズに直す
  • 長く着続けていて、ほつれ、糸が弱ってきた(特にお尻が注意です)
  • 裾の擦り切れなどの状態が悪くなってきたのを直す
  • 丸洗いではとれなくなってきた全体のくすんだ感じをきれいにする
  • 衿や袖口の汚れが濃くなってきたのをきれいにする
  • 八掛の色を変えたい(この場合は、染め替えや新しい生地が必要です)
  • 胴裏にカビが出てきた(新しい胴裏につけかえます)

 

なぜお仕立て直しで全部改善できるのか
  • 解いた上で洗うので、洗える範囲が丸洗いと全然違います。断然キレイに洗えます。
  • 洗う時に基本は水を使って洗うため、繊維の中の汚れもしっかりとれます。さらに水を通すことで絹の生地の風合いがよみがえります。そうすると、気になっていた全体のくすんだ感じがとれます
  • 裾の擦り切れは、擦り切れてしまった部分を洗う前に生地を切っておきます。これで擦り切れはなかったことになります。
  • 裾の砂ぼこりの汚れなどがひどい時、八掛の生地の上下をさかさまにして仕立てることで、仕立てあがった時に汚れてないところが裾に出ますのできれいです。
  • 衿汚れは、洗ってある程度キレイになりますが古いこびりついた汚れは取れないこともあります。その場合は、仕立ての時に汚れの部分を中に入れて仕立てるので、表に出ないようできます。これで衿元がきれいになります。
  • 糸の弱りは、お仕立て直しするので糸が新品になります。安心です。
  • 八掛の生地は、染め変えるか新しい別の生地をつけることで印象を大きく変えれます。色が変わるとまた雰囲気が違って楽しめます。
  • 胴裏生地にカビがあった場合は、新しく交換すればよいので、お仕立て直しの際にきれいに。
  • サイズはもちろん、生地のある範囲内ですが、ご希望のサイズに
  • シミや汚れを隠す仕立て。お仕立て直しの際に生地の配置で、左側(前身頃)にでているシミを右側に場所替えして、着た時に表に出ないようにできます。袖の汚れも、前後ろを逆にするなど、配置次第で目立たないところにシミのある場所をもってくると、着た時に目立ちません。

 

特殊な事をしなくても上記の事を一気に改善できるので、迷われている場合はぜひご相談下さい。

 

説明だけでなく、写真でもご覧いただきますね。つい昨日、お渡しさせて頂きましたお客様のご依頼品のビフォアフター。掲載許可を快諾いただけて今日のブログで掲載します!ご協力いただきまして本当に有難うございます!ぜひ皆様の勉強に、知識になればと思っております。

 

お仕立て直しのビフォーアフター

お祖母様の着物をお孫さんが受け継がれてこれから着るためにお仕立てご依頼頂きました。状態は“糸弱り・古いシミ各所・擦り切れ・サイズが合わない”という色々な要素をお仕立て直しで改善いたします。

ご依頼頂きました時の着物の状態
大島紬のお仕立て直し

ご依頼品 裾擦り切れ

裾、背中心の糸ほつれ

衽のシミ ここは目立つので仕立て直しでなんとかします

脇の糸弱り

衿のシミ

右肩のシミ

 

 

 

衿の汚れ

 

写真以外におシミや汚れがありました。かなり年月を重ねた着物ですので、とるにはしみ抜き別途料金がかかってしまいます(簡単なしみ抜きは洗張りの際にとるようにしていますが古いシミは別途お見積りになります)。お客様のご意向もあり、今回はしみ抜きをしていません。解く→洗張り→お仕立ての3つの工程です。腕の見せ所です。

洗張り後の着物 シャキッと生地の色がワントーン上がりました

生地の状態を確認、お仕立てでシミを隠すように和裁士さんに指示します

 

お仕立て直し後の状態

※撮影した日が異なり、光の加減の違いでビフォーアフターの色味が異なりますが同じ着物です。

仕立て上がり 衿のシミ・汚れはありません

衿の汚れは、取り切れませんでしたが、仕立ての時に中に隠れるようにしました。

仕立て上がり 衽のシミありません

衽にあったシミも仕立ての時に、反対側の衽につけたので、このようにきれいになります。

お仕立て上がり 右肩のシミありません

右肩のシミも実は仕立ての時に、前後ろを変えてます。中に入ってます。

お仕立て直し

裾の擦り切れた部分は、カットしました。

擦り切れた裾。ほとんど後ろ側が全滅してたので約1㎝カットしています。擦り切れ部分の弱った生地をカットして洗張りしているので裾もスッキリキレイに。

 

そして、縫い糸はもちろん新しいので安心して頂けます。

さらに、サイズは生地のある範囲内ですが、マイサイズに仕立てられました

洗張りで全体のくすみは解消できています。お客さまもご覧いただいた時に「なんか違う!」って言ってもらえてうれしいです。そうなんです、本当にワントーンキレイになります。生地の張り感も断然よくなりました

 

お仕立て直しの実力

すごく丁寧に細部までできるだけの事をしていますが、伝わりましたでしょうか。単衣の着物の紬のお仕立て直し(解く→洗張り→仕立て)料金は、29,000円(別)でした。※現時点の料金です。変わることがありますのでご了解ください。また今回のケースでのお仕事内容なのでご依頼品によってご提案する内容は異なることがあります。

 

とても良好な状態にお仕立てあがり、お客様にもお喜び頂けました。何より嬉しいです。ご依頼いただきまして有難うございます。

「また次の代に受け継げるようにしますね!」と嬉しいお言葉も頂きました。次の世代に受け継げたら4代。着物だからこその魅力の深さを感じます。そのことがご覧くださってる皆様にも届くといいな。と思いながら、そして掲載許可を快諾いただけて感謝の気持ちで今日の記事を書いております。ご覧いただいて、ご自身やまた周りの方でどうしたらよいかお困りでしたら、どうぞお気軽にお声がけ下さい。ご相談だけでも大丈夫です。着物を受け継ぐ、大事にすることができるお手伝いができますよう努めます。

 

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