ご挨拶

静京は、1946年、戦後の大阪・谷町六丁目にて創業されました。焼け残った町の一角から祖父・小西房喜代が始めたこの店は、三代目である私、小西由夏が引き継ぎ、今年で79年を迎えました。創業以来、着物の「悉皆(しっかい)」業を軸としながらも、時代とともに進化し、現在は着物リメイクを柱とする【着物を生かす】事業へと展開しています。

着物は、人生の大切な節目を晴れやかに彩る特別な衣裳です。その貴重な瞬間がより輝くよう、心を込めてお手伝いさせていただいております。そして、お客様の大切な時間に寄り添えることに、日々感謝しながら仕事に取り組んでいます。

また、着る機会がなくなってしまった着物でも、想いの詰まった一着をリメイクという形で生かすご提案をさせていただいております。お客様の「着物を大切にしたい」というお気持ちを何よりも大切にし、その想いが未来へとつながっていくよう努めてまいります。そして、仕事を通じて皆さまに笑顔をお届けできるよう、これからも励んでまいります。

なお、2022年より店名を「静京呉服京染店(しずきょう ごふく きょうぞめてん)」から『静京(しずきょう)』へと改めました。今後とも、変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

店名

静京-しずきょう-

 

お店のロゴ 三ツ持合七宝(みっつもちあいしっぽう)

七宝の由来は、円形を四つ重ねてつないだ連続文様。四方に輪が広がっていくところから四方となり、四方が七宝になったとされています。円形なので円満という意味もあります。また仏教で、金・銀・瑠璃・波璃・珊瑚・瑪瑙・真珠などの宝をさします。四方に円満の人の輪が広がり、宝のような魅力があるイメージでこの紋を選びました。そして、それぞれの輪に想いをのせています。一番上の円はお客様。それを支える2つの円。1つは職人。1つは当店。お客様を職人と共に支えになる存在でありますよう真摯にお仕事に邁進したいという想いを込めています。

経営理念

着物を通じて感動と心豊かな日々に貢献します

着物文化に新たな価値を創造し後世へつなぎます

“想い”が大切にされることが当たり前の世界をつくります

ストーリー

「着物を生かし、心をつなぎ、未来へつなぐ。」

 


静京 ブランドストーリー

1. はじまり – 受け継がれる想い

静京は1946年、初代・小西房喜代が戦後中国から戻り、戦火を逃れた大阪・谷町六丁目の民家で、着物を丁寧に洗う仕事から始まりました。暮らしの中で大切にされてきた着物を通して、人々の思い出にそっと寄り添う日々でした。

やがて二代目・小西昭宏がその想いを引き継ぎ、現在は三代目である私、小西由夏がその精神を受け継いでいます。

静京の原点は、単なる着物の修繕ではなく、着物に込められた記憶や想いを未来へ受け渡すこと。時代の変化とともに「着物を生かす」新たなかたちを模索し続けています。

2. 着物が持つ本質 – 生きる喜びを紡ぐもの

着物を私なりに考えていることがあります。それは、日本の伝統文化には茶道、華道、武道など「道」がついています。同じ日本文化ですが、着物には「道」という文字は使われません。単なる「衣服」ではなく、日本人の精神や美意識そのものであり、暮らしや文化の礎そのものだからではないでしょうか。

そう考えるきっかけになったのは、20代の頃、バックパッカーとして世界を巡り、各国の文化・生活・価値観に触れ、それぞれの国を象徴するテキスタイルと出会いました。美しく精密で高級なものから、日常に溶け込む“用の美”まで、さまざまな布の文化がある中で、着物は世界に誇る素晴らしい伝統であることに気づき、世界に届けたいという想いが芽生えました。

また着物を作るには制限があるにもかかわらず、解き、仕立て直し、また新たな形で生まれ変わることができます。それは日本の「ものを大切にする心」と「循環の美学」の象徴のように思いますし、それに相応しい職人の最高の技術と情熱が注ぎ込まれています。

自然や季節、人への敬意が表現されているので日本人の心の奥にある感性や美意識を映し出し、日々の暮らしにそっと寄り添う存在。私たちの文化や精神性を静かに語りかけてくれています。

3. 生きる喜びとの出会い

31歳の時、私は思いがけない事故により、大きな手術を受けて命を救われました。その後、絶飲絶食の状態が続き、痛みと向き合う日々の中で、「生きることを手放したい」と思ったこともあります。助かったことで「なぜ生き残ったのか?」という問いに向き合うことになりました。

その答えを見つけたのが、着物の世界でした。何度でも仕立て直し、形を変えて生き続ける。それは、まるで人生そのもの。どんなに困難があっても、何度でも立ち上がり、美しく生きることができる。私は着物を通して「生きる喜び」を表現し、伝えたいと考えるようになりました。

4. 静京の使命 – 日本の美意識を未来へ、世界へ

静京の役割は、単なる着物の修繕やリメイクにとどまりません。三代にわたって受け継がれてきた店だからこそ、日本人が大切にしてきた精神や美意識を語り継ぐ力があると感じています。それは、日本独自の哲学であり、他の国にはないかけがえのない価値です。

お客様と関わる中で、着物を受け継ぐ瞬間に生まれる“あふれる笑顔”や“心震える感動”に何度も立ち会ってきました。そして、それを支える職人たちの手仕事の尊さにも、深く胸を打たれています。静京は、そうした想いとともに、「受け継ぐ喜び」を伝え続けていきたいと願っています。

着物を通して「生きることの喜び」を伝えます。

  • 一枚の着物が持つ、職人の情熱と魂。
  • 何度でも生まれ変わることで紡がれる家族の記憶。
  • そして、人生の喜びを纏う感覚。

着物には、日本人の精神性と文化、そして生きる喜びが織り込まれています。静京は、その美しさと想いを、世代や国境を越えて届けるために、これからも挑戦を続けていきます。

 

information

設立1946年

所在地

〒542-0012 大阪府大阪市中央区谷町6丁目8-12
TEL/FAX  06-6761-6764

営業・最寄駅からの地図などはアクセスのページにてご案内

代表 小西由夏

YouTube

『着物でお仕事される方』にインタビューをYouTubeではじめました。インタビューさせていただいた方の魅力、着物の魅力、お仕事の想いをいっぱい取材して皆様により身近に着物を感じていただいたり、想いを知っていただいてより一層着物を深く楽しんでいただくこと。そして着物を通じた日本文化を発信したいと思います! ぜひチャンネル登録いただいて、ご覧いただけますと励みになります!どうぞよろしくお願いします。YouTube

SNS

Instagram@shizukyou リメイクオーダーのビフォアフターをご紹介させて頂いています

Instagram @shizukyou3 お仕事のこと販売アイテムのことなど色々投稿しています

Twitter @sizukyou

 

メディア&活動情報

2024年4月 テレビ大阪やさしいニュース/ぺこぱの【いま知りたい!冠婚葬祭ガイド】

【お知らせ】メディア情報_テレビ出演させていただきました!

2024年3月 近鉄百貨店 あべのハルカス

【イベント】 3月14日(木)〜18日(月)阿倍野ハルカス催事場 出展のお知らせ

2023年5月 近鉄百貨店 上本町店

「うえろく」&「からほりらへん」コレ in プラグス マーケット 近鉄上本町店出店

【イベントお知らせ】近鉄上本町店「プラグス マーケット」produced by HANDS出店

2022年10月25日発行 大阪商工会議所発行 -大商ニュース-掲載

店のリメイクオーダー【大阪商工会議所】が発行されている【大商ニュース】に掲載いただきました!頑張る会員さんを応援してくれる記事です。続きはココをクリック。

 

2022年8月10日発売 雑誌ハルメク9月号掲載

雑誌 ハルメク 9月号  リメイクのお仕事をご紹介いただきました。続きはココをクリック

ハルメクは、(ハルメク ウエブサイト紹介文章より)女性誌販売部数No.1。50代以上の女性のための生活実用情報誌。本当に価値がある情報をお届け。 50代からの女性の支持を得た販売部数No.1の生活実用情報誌。本当に価値がある情報をお届け! されています。嬉しい限りです!

2021年4月桃山学院中学校新聞

学校で、‘’生徒さんが仕事しているお店や会社に直接取材をして記事を書く‘’という内容の企画で当店にお声がけ下さいました。可愛い生徒さんの取材を受けてお仕事のことをお話させて頂きました。選出された記事は産経新聞掲載予定でしたが、事情で産経新聞さんが校内新聞を作る形になったそうです。ということで、桃山学院中学校の学校新聞に掲載頂きました。その時の一生懸命で可愛い生徒さんのお話の続きは→【お店のエピソード】嬉しい事

2020年3月 地域イベント主催

静京主催イベント『ミニ空堀きものあそび-着物がたのしい3日間-』は、着物を着て空堀(大阪府大阪市中央区)で楽しい時間を過ごしてほしい。という気持ちで企画しました。当店の周辺にたくさんのステキなお店があります。有難いことに近隣のお店の方々にご賛同頂きまして、着物でいらしてくださった皆様を嬉しい特典でお迎えする企画ができました!続きはここをクリック

2019年9月 J:COMテレビ

 J:COMテレビ 【J:COM PARK】2019年10/1-10/15放送 地域情報を楽しく放送しておられるテレビ番組にちょこっとご紹介いただきました。続きはココをクリック。

2019年8月 うめだ阪急百貨店出店

うめだ阪急百貨店 うめだスーク出店 続きはココをクリック

2019年7月 大阪市企画展示品の着物修復

大阪くらしの今昔館 企画展  大大阪時代に咲いたレトロモダンな着物たち~北前船(きたまえぶね)船主・大家(おおいえ)家のファッション図鑑~

■開催日時 2019年7月24日(水)~9月1日(日)こちらで展示されている振袖の刺繍修復を担当させて頂きました。ポスター左上のお振袖。続きはココをクリック

2019年5月 大槻能楽堂主催イベント ワークショップ

大槻能楽堂マルシェ/大槻能楽堂主催イベント 装束の虫干し、無料公開。装束や能面の解説もありました。その美しい装束の前で、着物の虫干しのワークショップ、お話をさせて頂きました 続きはココをクリック

2016年8月 関西テレビ【よ~いドン!】

関西テレビ 毎週月~金曜日 午前中放送 『よーいドン!』関西の地域情報や生活情報を楽しく伝える情報番組です。空堀界隈のお店の中で当店も紹介いただきました。

 

Greetings

Thank you for visiting Seikyo’s website.

We established our shop in 1946 in Osaka’s Yamanouchi 6th district, embracing the traditional local atmosphere. While we operate as a small shop, we are grateful for local and out-of-town customers who seek our remaking services.

Kimono holds great significance as attire for life’s important events. We strive to make these moments special and are thankful to contribute to our customers’ cherished memories. We also propose ways to repurpose treasured kimono even if they can’t be worn.

Considering pressing environmental issues, we align with the SDGs’ 12th goal: “Responsible Production and Consumption.” Our services like “Shikai” (maintenance) and remakes aim to sustain kimono and bring joy. Kimono not only brightens special days but also stands as a sustainable legacy for future generations. We’re committed to this cause despite our small size, aiming to bring smiles to all through our work.

The shop’s logo: “Mitsumochi Ai Shippo”

静京呉服京染店のロゴ

The origin of the Shippo pattern comes from four overlapping circles forming a continuous design. The term “Shippo” refers to four sides or directions, symbolizing the expansion in all directions. It is said that the four directions combine to create the term “Shippo.” Due to its circular shape, it also signifies completeness and harmony. In Buddhist context, it represents treasures like gold, silver, lapis lazuli, crystal, coral, agate, and pearls. We chose this emblem with the imagery of radiating a charm similar to treasures in all directions, like a circle of completeness.

Additionally, in our logo, each circle carries its own significance. The top circle represents our customers, while the two supporting circles symbolize craftsmen and our store. The craftsmen and our store join hands to support our customers, symbolizing our dedication to work sincerely together for our customers’ benefit.

 

Establishment

Founded in 1946.

Representative

I am Yuka Konishi, the third generation of Seikyo. Transitioning from a corporate job, I learned kimono through direct interactions with craftsmen and formal training. Wearing kimono daily for work, I’ve experienced both success and failure, aiming to share authentic stories. I value kimono’s role in connecting families and hearts, hoping people realize its power to bring happiness. I’m dedicated to preserving its essence and sharing its joy.

Business Activities

Our shop specializes in various services. We offer maintenance to ensure that kimono stays beautiful and wearable for a long time. Additionally, we repurpose kimono fabric to create items like umbrellas, bags, and interior decorations, preserving their intrinsic value. We also provide a range of fashionable kimono accessories for those who enjoy incorporating kimono into their style.

Store Information

  • Business Days: Tuesday to Saturday
  • Business Hours: 12:00 PM to 6:00 PM
  • Closed Days: Sunday, Monday, and Public Holidays
  • Address: 6-8-12 Tanimachi, Chuo-ku, Osaka City, Osaka Prefecture, 542-0012, Japan
  • Telephone: 06-6761-6764

Since our establishment in 1946, we have been engaged in the business of traditional Japanese attire, known as kimono. We take pride in sharing the rich heritage of kimono, a quintessential part of Japan’s cultural tradition. It would bring us great joy to introduce the splendor of Japanese kimono traditions to people from around the world.