【お仕立て】障がいがある方に簡単に着られるお振袖を
いつもたくさんあるお店の中から当店のサイトをご覧くださって有難うございます!この記事は、当店の悉皆のお仕事の中の”お仕立て”より【障がいがある方に着ていただきやすい形にお仕立て】をさせていただいたお話させていただきます。お客様から許可を快諾くださってまして、着れる喜びを体験させてあげたいし、それを知ってもらえるなら!とお言葉をかけていただきました。ご依頼くださったことが何よりも嬉しいことで、それに掲載にご協力くださって重ねて有難く、ホームページをご覧くださる皆様に何か心に残る記事であればと思いながら書かせていただいております。
※悉皆とは、”全て”という意味があります。きものに関する相談を全般お伺いさせて頂くお仕事になります。お手入れ(洗う)・洗張(解いて洗う)・シミ抜き・染め・紋入れ・お仕立て・お直し、色々なことを職人を通じて対応いたします。
振袖を二部式のお着物に
お召しになるお嬢様とはお会いできませんでしたが、お嬢様が少しでも着やすく素敵にお召し頂くことができるようにボディサイズ・ご希望・ご予算などをお伺いさせていただきました。そこから出来上がりのイメージを職人と相談を何度も繰り返して、またお客様ともご意見を伺いながら、イメージの共有をして進めて参りました。
1.できるだけ極力ご負担がないことを最優先して、二部式のお仕立て(上下が別れた形)さらに着付け用の紐が不要な仕様にしました。長襦袢も省きたかったので、衿を付けてあります。
2.帯ができない可能性もあるため、着物だけでも可愛くなるようにしました。(今回はこの形にしましたが、リボンをしないで着物の形になる二部式のお仕立てもできます)
3.袋帯は二部式に
胴回りを巻いて、羽の部分を乗せるだけにしました。
5.出来上がりイメージ Instagram動画に着せる動画を掲載しておりますhttps://www.instagram.com/p/C1bTlQqrohp/
車椅子でいらっしゃるので、お振袖の長さサイズや仕様を検討して、職人にも思案していただきました。笑顔でお召しいただけてますようにと心から願っております。ご依頼いただいて、振袖を着られる喜びと成長の幸せを家族で共有できることが、どれだけ幸せなことなのかをより一層心に刻まれました。成人の日を迎えた皆様それぞれにご家族のかけがえのないストーリーがあって、成長してくれた喜びを皆で感謝して、それが形になって成人の日のお振袖なんですよね。決して成人式の1日だけのことではなくて、たくさんある人生の幸せな1ページでありますように、応援し続けることができるようにありたいと心から思います。
最後までご覧くださいましてありがとうございます。大事な時間を使ってこの記事を読んでくださってるのでできるだけ有意義なことをお伝えしたいと日々思っていますが、なかなか難しくて読んでくださることに感謝ばかりです。またご依頼くださいましたお客様には、このような大事な日のお手伝いをご依頼くださって本当に有難く、職人と共にご予算内で精一杯工夫できるように考え話をする経験をさせていただいた事にも感謝しています。ご希望にできるだけお答えできるように研鑽を積み向き合っていくことを胸に今年も真摯に努めて参ります。