【着物再生】振袖の生かし方 3つの方法

成人式、卒業式、結婚式の出席など幸せの時間を過ごした振袖、大切な想い出がいっぱいですね。できれば次世代に受け継ぐ、家族の思い出のバトンがつながります。それは着物だからできることなので、できることならそうできますように保管の事、振袖を訪問着として着る方法、どうしても着ることがない場合もリメイクして生かす方法をお伝えしたいと思います。

1.振袖を次世代に受け継ぐ

振袖をお嬢様に受け継ぐ。振袖が生きる一番の方法です。そのために知って頂きたいことは↓こちらの記事に書いております。受け継いでいきたいとお考えでいらしたら、ぜひこちらの記事を先にご覧ください。

【着物再生】振袖を受け継ぐために知っておきたい 5つのこと

ここからは、晴れの日を迎えて成人式、卒業式、結婚式の出席など幸せの時間を過ごしたあとの振袖のお話です。まず大事なのは次の世代に受け継がれるようにお手入れして保管してあげてください。

上の記事の最後の方にも書いておりますので、重なってしまいますが、大事な振袖のメンテンスはぜひともしていただきたいのと、1年に1回ぜひ愛でてあげてください。

  1. 着た後のお手入れ(クリーニング)
  2. 虫干し(1年に1回、着物の除湿のため干す、愛でる)

キレイな状態が維持できますので、お嬢様やお孫さんが状態のよい振袖を着る事ができます。振袖を次世代に受け継ぐバトンを渡すことができたら嬉しいですね!

 

2.振袖を訪問着として着る [袖丈直し]

2つめは、振袖の長いお袖を短くして、訪問着として着る方法です。これは振袖のお色や柄にもよります。若々しい可愛いお色と柄で振袖のままが間違いなくよい振袖が多いので全部に当てはまるわけではありません。後々、訪問着としてもお召いただけるようにデザインされたちょっと落ち着いた感じや柄の配置を配慮している振袖は、お袖の長さを約50cmくらいに短くすることで訪問着として着ることができます。

写真のように、白のラインで袖を切ります『袖丈直し』という方法です

訪問着にしたら、帯結びは、袋帯で二重太鼓を結んで、帯揚げや帯締めもちょっと訪問着にあうちょっと落ち着いたお色のものを身に着けます。これで振袖は年齢を重ねても着続けることができます。受け継ぐか、ご自身で長く着られるか。選んでいただくことができる振袖もあります。

白い線で切ったお袖の下の部分はどうしようか、お色も柄も素敵で、想い出のあるものだし…と思われましたら、訪問着にして、残りの生地は着物用のバックや普段に使えるポーチにしていただくのはいかがでしょうか。続いて振袖の切ったお袖を生かす方法と、振袖そのものが着る機会に恵まれず、どうしようかと思ったときにリメイクという方法がございます。

2.振袖を違うカタチで生かす [リメイク]

蚕からとった天然の素材の絹の生地。それを職人がいくつもの工程を経て作り上げた振袖です。生地や素材、デザインの秀逸さ。本当に価値ある素晴らしいものなんです。生地としての魅力を生かしてあげる方法がリメイクです。

振袖の切ったお袖の再生 リメイク

先ほどお袖を切って訪問着にする方法をお話させて頂きました。そののこりの生地、お袖の長さはそれぞれですが、ある程度長さがあるのでリメイクして生かしてあげることができます。早速ご覧いただきましょう!

振袖の切ったお袖リメイク 薄型ポーチを作る

1.リメイクビフォー 切った残りのお袖

2.リメイクアフター 薄型ポーチ

柄も前のよいところに出せております。朱赤色と桜の柄が可愛いです、振袖の思い出と一緒に過ごすことができるアイテムです。

 

シックでモダンなタイプもぜひご覧ください

1.リメイクビフォー 切った残りのお袖

2.リメイクアフター 薄型ポーチ

 

総絞りでお色が黒というカッコイイ振袖のお袖の生地。刺繍の部分をメインにしてお作りしました。カッコイイです!

素敵な薄型ポーチができるので、振袖を誂えてくれたご両親やおじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントにお作りするというのも素敵ではないでしょうか。薄型ポーチをお作りするのに必要な生地のサイズが約35㎝×35㎝なので、お袖の残り生地の長さがあればお袖2枚分で4つ薄型ポーチが作れます。薄型ポーチへのリメイク詳細はココをクリックして下さい。

 

振袖の切ったお袖リメイク バックを作る

お袖の生地でバックをお作りすることもできます。写真はお袖部分でリメイクしたものではありませんが、お袖の残り生地があればお作りすることができる舟形バックです。

ポケットが多くて収納するスペースもたっぷりありますので、普段使いにちゃんと便利です。

舟形バックへのリメイク詳細はココをクリックして下さい

 

次は振袖そのものを着る機会がなくて、でも大事な思い出がある時、別のカタチにしてあげることもできます

振袖のリメイク

1.リメイクビフォー 振袖

2.リメイクアフター お財布 /長財布とがま口財布

 

2.リメイクアフター コサージュ

振袖のままでは維持が難しい時は、こんな風に小さいアイテムにして身近においてあげると、思い出と一緒に過ごせますね。小さな生地を生かしてお作りすることができるアイテムは、お財布・テディベア・コサージュ・ブローチ・アートフラワーなどご用意しております。リメイクのアイテムはほかにも色々ございます。リメイクのご案内ページはココをクリックして下さい。最後まで生かしてあげたいお気持ちにお答えできるように努めております。

 

いかがでしたでしょうか、振袖を受け継ぐこと、訪問着にすること、リメイクすることの3つの方法をお話させて頂きました。そのまま受け継ぐことができたら何よりですが、ご自身が着続けることもできて、最後は生地として生かしてあげることもできます。ここまでしてあげる価値も思い出もあると思います。お手持ちの振袖、愛でてそして一緒にいる時間を楽しんで幸せがずっと続くために、大事にしてあげてください。それはご家族をはじめご自身を大事にしていることにもきっとなります。困ったときはそのお手伝いができますようにしっかりと努めて参ります、ぜひご遠慮なくお声がけ下さい。