【着物 リフォーム】着物からコートにリフォーム

着物のリフォームで生かしましょう

気に入ってお求めになられた着物。でもなんだか着ていない。または、譲られた着物だけど、着ていない着物。そんなお袖を通す機会がなかなか恵まれない着物をリフォームでリフレッシュ!違う形で生かしてみませんか!

着物のすごい特長の一つ。着物をリフォームで別の形にして着られる事です。

着物は、羽織・コート・帯・長襦袢(生地質によっては可能です)へのリフォームができます。ホームページのお仕立てのページでもご案内しておりますので、ご覧いただけたらと思います。ホームページお仕立て:https://sizukyou.com/sewing/

今回の記事では着物をコートにリフォームさせて頂きましたお話です。

着物をコートにリフォーム

ご依頼下さいましたのは、紬の袷着物です。

着物としても着やすそうですが、なかなか着る機会が…という事でした。状態も良好です。赤の八掛もキレイ。

 

 

こちらの着物がコートに向いてるか、サイズは対応できるか、コートにするのならどんな形がいいか。裏地はどうするか。などなど色々疑問をお話しながら時間と検討を重ねてゆっくり進めて参りました。

 

着物をコートにリフォームする工程

ご依頼時

  • 着物がコートにできるか確認(サイズや生地・状態等)
  • お客様の寸法を採寸
  • ご予算のご案内

上記をご了解頂き、お仕事承らせて頂きリフォームいたします。

  1. 解く
  2. 洗張(洗う)
  3. 羽裏(裏地)が必要な場合は裏地をご用意
  4. コートにお仕立て

 

この度のご依頼で、コートの形と長さ・紐の形・裏地の有無等。お客様自身も茶道の先生とご相談されながら考えて下さいました。一生懸命に考えて作る真剣勝負!そしてできあがりの楽しみは格別ですね!

 

コートへのお仕立て

解いて、洗張りをしまして、生地の状態になった反物をお仕立ていたします。

コートが素敵に出来上がりました!

形は、裾まである風よけ用のコート。カジュアルになりすぎない道中着形のコート。衿はバチ衿でお作りしましたのでサッと着られて重くなりすぎる事がないと思います。紺色の紬の生地感にあわせて紐の飾りはシンプルに。よりスラリとした印象のコートへのリフォームです。

 

紐はシンプルな形を。(ほかにもお花の形などお選びいただけます)

 

 

コートをご着用のお姿

出来上がり!本当に嬉しいですね‼素敵にシックになりすぎないけどスラリとした印象で着こなして下さっています。ちょっとひと工夫でスラリとした印象になりますように、本当に数ミリのお話ですが裾すぼまりになるようにお仕立ての際に調整しています。

さらに羽裏(裏地)ですが、ここもこだわりで、着るときにスッと着られるようにあえて肩周りだけにしています。袷に仕立てると2重になりますので暖かさが違いますが、そこはお好みですね。この度は、脱いだり着たりするときの持ち歩きに軽い方が良い。という点と、首回りにショールでカバーできればあとはコートは風よけになればOK。なので紬生地は滑りにくいから着るときにスッと着られるように肩回りだけ裏地をつける事にしました。

大人の着物の楽しみです!初釜で寒いところへ行かれるとお聞きしていたので、きっと1月の今頃、活躍してくれているのではないでしょうか。お召になれてる姿が浮かんで、私も嬉しいです。

 

そしてこのたびは、写真の掲載許可も快諾下さって、ご協力を本当に有難うございます。出来上がるまでの時間をご一緒できましたことに感謝してます。いつも有難うございます。

 

リフォームでお得な事

リフォームで嬉しいのは、眠っていた着物を生かせるというメリット!

さらには生地はお持ちの着物を洗って使いますので、料金面では基本的に良好な状態の着物をリフォームするなら新品をお買い求めになられるよりもお安くなると思います。

ご依頼頂いたリフォームでは裏地もお持ち込み頂いたので、必要だったのは“解く・洗張・お仕立て”

新品のコートを誂えるよりもお得といえるのではないでしょうか。サイズはお持ちの着物の反物巾があるならご希望の寸法でお仕立てが可能ですので、マイサイズにできます。着物の状態がよければ洗ってよりキレイな仕上がりも確保できますから、まるでお誂え。そんな風に上手に生かして頂けたら着物も喜びますね。

できるかできないか。その判断はご自身では難しいと思いますから、ぜひ一度ご相談下さい。みなさまの着物が生きる事、生かせる喜びをぜひお手伝いさせて下さい。楽しい着物ライフの手伝いできますように職人ともども努めてまいります。

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