【着付け】【メンテナンス】卒業・入学式の着物 準備のポイント
嬉しい日はもうすぐそこまで!春になったら卒業・入学とお子様の成長が嬉しいですね。特別な日をお着物で、と思っておられるのでしたら嬉しいです。この記事は着物を着る前の心の準備と実際の準備の両方にお役に立ちますようにと思います。
入学・卒業式で着る着物の準備
準備は早めが良いですね、気持ちに余裕ができます。わかってるけど日々お忙しいことと思いますので、週末ちょっとだけ頑張ってくださいね。
全部のチェックをする前に、先に見ていてほしいところは着物
着物のシワチェック
きちんと収納なさっていても、長年保管している、同じ引き出しに何枚かいれていて出したり入れたりしてるうちに、たたんでいる以外の場所にもシワが寄ってしまうことはあります。
目立つシワがないかだけチェックしておきましょう
そのまま見ても良いですが、よりチェックができるのは吊るすと見つけやすいです。全部遠くから見られるので背中とかお尻のあたりとかもわかりやすいです。
チェックできましたでしょうか
シワがなければ素晴らしい!もし畳んだ時のシワが気になる方もいらっしゃるかもですが畳んだシワは絶対にあるものなので問題ないです。
↓ちょっと気になる↓ちょっとシワ伸ばしておきたいと思ったら
アイロン登場させましょうか。ご自分でアイロンで伸ばせそうなら伸ばしてみてください。でもちょっとだけ心配なのが素材が絹なので、アイロンでテカってしまったら困ってしまいます。
できれば着た時に目立たない場所で試してから、生地の状態に気を付けていただいてプレスしてください。アイロンに当て布をしておくとテカる心配が軽減されます。アイロンは自己責任での範囲なので、ゆっくりかけること、無理しすぎないことを心に留めておいてください。
プロに頼る
自信がない方は、プロはテカることなくピシッと伸ばしてくれるので【プレス】してもらうのをお勧めします。(汚れが気にならない場合に限ります)プレスだけしてもらって、シュッときれいな状態で気持ちよく着られます。当店で承れます、ご相談も伺います。
着物がシャンとしたら嬉しいものですね。次に進めます
着付け準備
ここからは全部揃っているか確認しておきましょう!
訪問着一式
- 訪問着
- 長襦袢(ながじゅばん)←半衿がついてるかチェック
- 半衿(はんえり)
- 重衿(かさねえり)←伊達衿(だてえり)と言ったりします。衿を重ねてより華やかに喜びが2重に
- 袋帯
- 帯締め(おびじめ)←帯の周りにつかう小物で帯の真ん中で結ぶ紐
- 帯揚(おびあげ)←帯の周りにつかう小物で帯の上側、着物との間に入れる生地
- 草履・バッグ←古いものは底が取れないか必ずチェック。長期保管で接着のりが弱くなってはがれることがあります。これは草履だけでなく長期保管してる靴も同じように底が外れます
- 髪飾り
長襦袢の半衿←以外と盲点です
留袖の下に着る長襦袢。大事なチェックポイントがあります、半衿がついているかの確認です。ついてなかった、または洗ってない古いままの半衿がついてる場合など、付け替えることができる部分です。留袖にあう半衿を選んで半衿をお付けすることができますのでご安心下さい。
着付け小物
- 肌襦袢(はだじゅばん)または肌着・きものスリップ ←上下に分かれてるものや、ワンピースタイプがあります
- 衿芯(えりしん)←薄いプラスチックな素材で半衿の中に入れて、衿元をシュッとさせます
- 足袋(たび)←履いた事がない方も多いので、全然難しくはないですが履き方は着付けの方に聞いてくださいね
- 腰紐(こしひも)←着付けするための必須の小物、紐で、素材は絹やモス(ウール)など色々あります。くちゃくちゃだと心もとないので、そんな状態ならアイロンを↓↓腰紐にはコーリンベルトと呼ばれるゴム付きのアイテムもあります
- コーリンベルト(きものベルト・着付けベルト)←腰紐にゴムを入れてベルトにした改良したアイテム。腰紐だけで着付ける方もいらっしゃるのは、学んだところの方法なので言われてるなら用意しましょう
- 伊達締め(だてじめ)←腰紐とおなじく着付けするための必須の小物、腰紐と違って平べったいタイプ。素材は絹やゴム、化繊のものもある
- 帯枕(おびまくら)←立体的なのでパッと見て分かると思うアイテム、小さい枕です。帯の土台にします。
- コーリンベルト(きものベルト・着付けベルト)←腰紐にゴムを入れてベルトにした改良したアイテム。腰紐だけで着付ける方もいらっしゃるのは、学んだところの方法なので言われてるなら用意しましょう
- 前板(まえいた)←帯をしっかりさせるためのアイテム。平べったい板状のもの
- 補正パッド・フェイスタオル←タオルの枚数は着付けする方にご確認下さい
※着付けして下さる方に必ず確認をお願します。上記は基本的に必要なものをご案内していますが、着せる方の着付け方で腰紐や補正のタオルなど数が変わることがありますので、あくまでもご参考としてください。
準備は揃ってコーディネートもできたらバッチりです!当日を楽しみに迎えてください。そしてお子様の成長に涙することもあると思います。皆様にとって人生のよりよい一日でありますように願っております。