【着物再生】振袖を受け継ぐために知っておきたい 5つのこと

お母様やおばあさまが着た大事な振袖。できればお嬢様に着せてあげたいとお考えで、でも『何をどうしたらいいのか』分からないと思います。「よく分からないから、やめておこう」となってしまうのは悲しい…そんなことにならないように、お嬢様に振袖を受け継ぐことができますように、『振袖を受け継ぐために知っておきたい 5つのこと』としましてチェック形式でまとめてみました。ご覧いだいて、振袖をどうしたらよいかご判断していただけるきっかけになれば幸いです。

ご覧いただく前に一つお願いです。お仕立直しやお直しはサイズを変えられる基本の方法ですが、振袖のサイズと反物の巾、次に着る人のサイズなど実際に測ったり次に着る人のサイズとを検討したり、生地のコンディションはどうなのか…色々と確認しないといけないので、こんな方法があるんだぁ。着物って色々できるところを知って頂くようなお気持ちでご覧いただけますと有難いです。

ご覧いただいて実際にどうしたらよいか迷ったときは、ぜひわたくしにお声がけ下さい。一緒に確認してご提案いたします!振袖があってよかったと思って頂けますようにしっかり努めます。

振袖

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振袖の一番の再生は、ママ振袖ですね。お母様の振袖をお嬢様または近しいご親戚の方に着て頂けると、ご両親やおじいちゃんおばあちゃんが嬉しい!ですね。お母様とお嬢様の体系が似ていたらそのまま着られるので有難い。ですが、サイズが違うことがほとんどです。そこでお仕立直しという方法がございます。ん?仕立直しってなんでしょうか?ですよね。そのあたりをお話させていただこうと思いますが、まずはチェックしたいこと4つ、最後にお手入れのお話。知っておきたいこと全部で5つお話をさせて頂きます。

 

 

1.振袖を受け継ぐ事前にチェックしたいこと4つ

1.サイズ確認

受け継がれる振袖はサイズがあってるか心配ですよね。着せてあげて腕の長さや身長が足りていると一安心です。着せたりサイズの確認が難しい場合はご相談下さい。一緒に確認させていただき、もし身長差があってお直しや全体のサイズ直しが必要場合は、受け継がれた着物もお召いただけるようにお仕事いたします。(生地の長さや幅は着物によってそれぞれ異なりますので、対応できるかは確認が必要です)

2.振袖一式の小物が揃っているかチェック

【1.長襦袢の半衿】←以外と盲点です

振袖の下に着る振袖用の長襦袢。大事なチェックポイントがあります、半衿がついているかの確認です。ついてなかった、または洗ってない古いままの半衿がついてる場合など、付け替えることができる部分です。お振袖にあう半衿を選んで半衿をお付けすることができますのでご安心下さい。

【2.振袖一式】

  • 振袖
  • 長襦袢(ながじゅばん)←半衿がついてるかチェック
  • 半衿(はんえり
  • 袋帯
  • 重衿(かさねえり)←伊達衿(だてえり)と言ったりします。衿を重ねてより華やかに喜びが2重に
  • 帯締め(おびじめ)←帯の周りにつかう小物で帯の真ん中で結ぶ豪華な紐
  • 帯揚(おびあげ)←帯の周りにつかう小物で帯の上側、着物との間に入れる豪華な生地
  • 草履・バッグ←古いものは底が取れないか必ずチェック。長期保管で接着のりが弱くなってはがれることがあります。これは草履だけでなく長期保管してる靴も同じように底が外れます
  • 髪飾り
  • ショール

着付け小物

  • 肌襦袢(はだじゅばん)または肌着・きものスリップ ←上下に分かれてるものや、ワンピースタイプがあります
  • 衿芯(えりしん)←薄いプラスチックな素材で半衿の中に入れて、衿元をシュッとさせます
  • 足袋(たび)←履いた事がない方も多いので、全然難しくはないですが履き方は着付けの方に聞いてくださいね
  • 腰紐(こしひも)←着付けするための必須の小物、紐で、素材は絹やモス(ウール)など色々あります。くちゃくちゃだと心もとないので、そんな状態ならアイロンを
  • 伊達締め(だてじめ)←腰紐とおなじく着付けするための必須の小物、腰紐と違って平べったいタイプ。素材は絹やゴム、化繊のものもある
  • 帯枕(おびまくら)←立体的なので分かると思うアイテム。小さい枕です。帯の土台にします。
  • コーリンベルト(きものベルト・着付けベルト)←腰紐にゴムを入れてベルトにした改良したアイテム。腰紐だけで着付ける方もいらっしゃるのは、学んだところの方法なので言われてるなら用意しましょう
  • 前板(まえいた)←帯をしっかりさせるためのアイテム。平べったい板状のもの
  • 後板(うしろいた)←同上、前板よりは長さが小さい
  • 三重紐(さんじゅうひも)・四重紐(よんじゅうひも)←振袖用の帯結びをするためのアイテム
  • きものストッキング←着物用のストッキングがあります。寒い時はレギンスを短めに(歩いて見えないように)履くのもアリかもです。腰浅めに履いておくとお手洗い行きやすいです
  • 補正パッド・フェイスタオル←タオルの枚数は着付けする方にご確認下さい

※着付けして下さる方に必ず確認をお願します。上記は基本的に必要なものをご案内していますが、着せる方の着付け方で腰紐や補正のタオルなど数が変わることがありますので、あくまでもご参考としてください。

 

3.コーディネート確認

帯揚げ・帯締め・重ね衿(伊達衿とも言う)の小物類は、いろいろな着こなしができるように何色かご用意があるかもしれません、どのお色の小物を使うかコーディネートを決めておくと当日安心ですね。

4.お手入れ必要か確認

保管期間が長い場合は、着物や長襦袢・帯をお手入れが必要か要確認です。何十年前に着たまま保管されてることも多いので、もしそうなら事前にお手入れした方が良いことも。またキレイで洗わなくても大丈夫でもたたんでいて、色々動いてシワが多いということもあります。なれない方がアイロンでシワを伸ばすのは困難かもしれないので、お任せいただきますと、職人にプレス作業だけ依頼することもできます。

1.洗った方がよい場合はお手入れします:振袖と長襦袢の両方を洗うことが多いです。←丸洗いをします

2.袋帯:汚れることが少ないので、振袖用の結び方をすると色々なシワがあるので、プレス作業だけしてシワを伸ばすと気持ちよくシュッとします。←プレスをします。でも汚れが気になる場合は丸洗いもできます。

 

上記の4項目をチェックして

これでOKな状態というのは

  1. サイズが合っている
  2. 振袖一式がそろっている
  3. コーディネートもできている
  4. すぐに着ても大丈夫ないような状態、お手入れもできている

これでバッチリです。逆に1.サイズが違う2.振袖一式そろってない3.コーディネート不安4.すぐに着るのは心配なシワがある。というようなお困りポイントがあれば、それぞれ準備をすすめてあげてください。それぞれどうやって進めるのかな?と思われましたら続きをお話していきます。

 

2.振袖 親子でサイズが一緒→お嬢様もそのまま着られる

親子で体型があまり変わらないなら基本的には振袖のサイズを変えることなく着られると思います。

ですので上記のチェック項目【1】サイズ確認OKになりました

次は残り3つを確認ください

  • 【2】振袖一式の小物が揃っているかチェック
  • 【3】コーディネート確認
  • 【4】お手入れが必要か確認

もし本当に大丈夫かどうかの判断が自分では難しい…そんな場合は着つけて下さる方にご相談されることや、当店でもご相談下さい。実際に着せてサイズが問題なく着られることを見させていただきます。またその際に【4】お手入れが必要か、お伝えしないといけない事があればその際に確認してご提案させていただきます。

 

3.振袖 親子で腕の長さだけが違う時は[裄直し]

事前にサイズの確認で、身長は同じでも腕の長さだけ違う。そんな時にできることは、【裄直し】裄とは腕の長さの呼び方です。首の付け根の中心のぐりぐり~手首のぐりぐりまでの長さです。身長は同じでも腕の長さが違うこともありますよね。その時は、部分的に直してあげるか、ちょっとだけならそのまま直さないで着ることもアリです、もちろんご了承の範囲です。

ただ注意点が多いです。部分直しは一部分を調整するので気を付けることがでてきます。また生地の状態などを考慮しますと部分的なお直しでは難しい場合が多いので、仕立て直しをお勧めする事があります。

【裄直し】をする工程

  • お袖と身頃(ボディ側)を外して→つける部分を全部解く(袖のボディ側は全部解きます)→今までの縫い目の部分の折れ目を伸ばす→縫いなおす

【裄直し】気を付ける事

  • 生地の巾:お直しして伸ばせるだけ、生地の幅があるかどうか。伸ばしても希望の長さまで伸ばせるかどうか。が問題です。
  • 生地の状態 縫い糸:部分的なお直しで大丈夫な生地の状態である事。例えばかなり古くて縫っている糸が弱ってお尻のところとや袖がついてるところが破れそうなどあると仕立直しの方がよいかもしれません。
  • 生地の状態 見た目:この部分だけお直しするので、縫い合わせていた部分の柄が今までと同じ場所で縫えないので、柄のつながりが同じようにはできません。
  • 生地の状態 ヤケ汚れ:古くて生地がヤケて変色していると、今までの中に入っていた生地との境目が目立つ可能性がある
  • 長襦袢:振袖だけでなく、中に着る長襦袢もお直しする必要がある

裄直しでサイズがOKになったら次は残り3つを確認ください

  • 【2】振袖一式の小物が揃っているかチェック
  • 【3】コーディネート確認
  • 【4】お手入れが必要か確認

 

4.振袖 サイズがあわない時は[お仕立直し]

お子様の成長は嬉しい事です、お嬢様が背が高くいらっしゃったら、身長や腕の長さなど全部が異なるので振袖と振袖用の長襦袢の両方のお仕立て直しが必要かもしれません。お仕立て直しとは、全部解いて、反物の状態につなぎあわせてお洗濯をします。キレイになった生地で、お嬢様のサイズにあわせて縫います。しっかりあらえて、サイズも調整できるのが着物のすごいところです。基本的に、着物は次の世代で着られる時にこうやってサイズをかえたり洗濯したりしてメンテナンスをして受け継ぐことができます。昔はお直しや、お仕立直しは、お家に誰か縫える人がいたりしたので、今ほど誰かに相談が必要ではなかったと思うのですが、どうしても普段の生活になじみがなかったり依頼する必要があるので大変な気持ちになられるかもしれません、難しい事ではないので安心してご相談下さい。

【お仕立直し】必要なケース

  • サイズがあわない
  • 生地の状態や縫っている糸の状態がよくない
  • 裏地が変色している
  • カビ・ヤケ・シミなどの汚れがひどい

【お仕立直し】工程

  1. 解く :縫っている糸を全部解きます
  2. 洗う :解いた生地を反物の状態に仮縫いをして一枚の状態にします。それを洗います。解いて洗うので、この状態なら古いシミをとる作業などもしやすいですし、隅々まできれいにできます
  3. お仕立:希望のサイズに仕立てます。生地の巾や長さはあるだけになるので、その中でできる範囲でお仕立します
  4. 追加 :表の振袖の生地、内側の生地が全部そのまま生かせるなら追加はありませんが、裏地が変色しているなど交換した方がよければ、新しいものを用意します
  5. 長襦袢:お仕立直しをするなら、表側の振袖と一緒に内側に着る長襦袢もお仕立直しして、全体のサイズが一緒に仕上がるようにします

 

【お仕立直し】ケース1 ‘’ヤケ直し‘’があるお仕立直し

1.お仕立直しに必要なケースの状態:糸が弱っています、縫い目がひろがります

2.お仕立直しに必要なケースの状態:袖がついてるところやその下あがりが黒が白っぽく見えるのがヤケている状態です

3.お仕立直しの工程で、解いて洗って、ヤケを直します。きれいになりました!黒が黒になっています!

4.お仕立直し、2枚目の写真と同じところを撮影しました。黒が黒くて以前の白っぽさがなくなりましたあらって生地がキレイにしっかりしています

5.着用になられた写真です。とっても素敵!お振袖の状態はすごくきれいになりましたし、サイズも調整できました!

 

【お仕立直し】ケース2 内側の生地を新しく交換があるお仕立直し

1.着てみた感じも確認のためご依頼時の状態の振袖と長襦袢を試着頂いてます※写真の試着では、お洋服の上から簡単に着て頂いてるのと、小物は当店にあるサンプル品を使っていますのでコーディネートはしてないのと、またお振袖長年保管されていてシワもありますので、あくまでも試着としてご覧ください

2.振袖の裏側の生地が変色しています。色が薄茶色になるのは絹の特性なので問題はありませんが、点々の茶色がでているとカビです。今回はこの機会に新しい生地に交換します。

写真は衿まわりを裏地も見えるように撮影したもの

腰回りを裏地も見えるように撮影したもの

3.長襦袢も一緒にお仕立直しします。ご依頼の時の長襦袢

4.洗濯後(←洗張と言います)着物の反物のようにつなげてきれい洗っています。この時に、一枚の生地になっているのでシミヌキの作業がしやすいので一番キレイに仕上げることができます。

振袖

長襦袢と半衿、お仕立直しの際に半衿をつけて縫います

5.完成 /お仕立後

白がより白く紫色がより鮮やかに美しくなりました!

【お仕立直し】気を付けること

  • サイズの限界がある:新しい反物からお作りするわけではありませんので、今ある振袖と振袖用長襦袢の生地の長さと巾がある範囲は決まっています。そうです限界があります。今ある生地巾と長さがお嬢様のサイズにあわせられるかがポイントです。身長が高くて腕も長いモデルのような方だと、受け継がれた振袖だと難しいかもしれません。お手持ちの振袖がどれくらいできるかが判断必要なので、実際に一部分解いて生地の巾を確認するなど、細かく確認していく必要があります。新しいものではないことをご理解いただいて、できるだけご希望にお答えしていきたいと思っています。

 

2つのケースをご覧いただきました、いかがでしょうか。色々あってもきれいにできる!とっても嬉しいですよね!日本が生んだ着物は再生可能なように作られているので、すごいことです。何より受け継がれる振袖を着られる、着せてあげられる喜びは何物にも代えがたいと思います。受け継がれる振袖の良さは、お手持ちの袋帯や小物は、お好みですが、気に入ってくださればそのままお使いいただけますので、振袖と長襦袢を着る事ができたらほかに用意するものがあまりなかったりします。また全部洗っているのでものすごく状態が良くなります。お仕立直しのメリットはサイズだけではなくてお手入れがしっかりできるので、さらに次の世代に受け継ぐことができる可能性が広がります。

お仕立直しでサイズがOKでキレイにになったら次は残り2つを確認ください

  • 【2】振袖一式の小物が揃っているかチェック
  • 【3】コーディネート確認

 

嬉しい日の準備がすすみましたら、あとは前撮りと成人の日当日をドキドキしてお待ちいただく事になりますね。人生の嬉しい日を最高の笑顔でお過ごしいただけます事を願っております。当日着て終わりと言えば終わりなのですが、振袖をしまうところまで、もうちょっとだけお付き合いください。

 

5.振袖 着た後は[お手入れ]

丸洗い しみ抜きの様子

最高の日を最高の笑顔でご家族が過ごされ、幸福感いっぱい!でも体はお疲れと思います。ご苦労様でした。…では終われない!着物はそのままにできませんので、あと後片付けまで。がんばりましょう!遠足で無事にお家に変えるまでが遠足、と同じです!これができていれば次も安心して着続けることができますので、ぜひ最後まで読んでください!

以外と盲点なのが、お手入れです。『1回しか着てない』という魔法の言葉。1回なら汚れてもないし収納しよう。と判断してしまうと思います、分かります。

でも!成人式の日のことを思い出してください、まず『なれない着物を着ている』そして『袖が長いの階段とかで擦ってるかもしれない』『写真をとって友達と笑ってたらワイワイして夢中で汗ばむかも』『1日中着ている』という条件で1日着ていること様子が浮かびましたでしょうか。はしゃいだりワイワイしたりして1日着てると、室内の暖房ででうっすら汗かいていたり、衿にファンデーションがついてたり、食べこぼしがあったり、長いお袖を踏んでいたり、何があるか分かりませんよね。もしそのままの状態で洗わずに保管してると…例えば、白のブラウスやTシャツでも1日着てそのまま放置していたら衿元とか袖口が黄ばみますよね。同じようにすぐには見えなくても長期保管してるうちに汚れが浮き上がります。久しぶりに広げると、あれ!!という事が可能性として考えられます。

そうなる前に、『1回しか着てない』の魔法の言葉はおいておいて、収納いただく前に振袖も長襦袢もお手入れしてあげましょう!

 

振袖 お手入れ 丸洗い

お手入れしてから収納しておくことは、メリットばかりです。きれいな状態で保管できますので次に着る時に気持ちよくキレイな状態で着る事ができますのであとあと安心です。

着物のお手入れは、クリーニングのことで当店では丸洗いという言い方をしています。着物専門の業者が丸洗いをしています→当店のお手入れ https://sizukyou.com/cleaning/ 。基本料金にきれいにするのに必要な簡単なシミヌキや汗抜きや衿袖口の汚れやすいところの部分洗いのお仕事を含めてます。

丸洗いとは

丸洗いとは、着物を解かずにそのままの状態で洗う事です。当店の丸洗いは、全体を洗うだけでなく細かなお仕事も含めて承っております。丸洗いの料金に【全体の丸洗い・衿と袖口の部分洗い・5ケ所簡単なシミ抜き・汗抜き】が含まれております。下記にお仕事内容をご案内いたします。

  • 丸洗い………全体を洗います(着物を解かずにそのままの状態で洗う事)
  • 衿・袖口……衿と袖口は必ず汚れるので、部分的に別途汚れをとります
  • シミ抜き……部分的な汚れ・シミをとります。料金に含まれるしみ抜きは、5ヶ所まで。6ケ所目から1ケ所につき500円頂戴いたします。簡単なシミや、最近ついたシミを対象としています。
  • 汗抜き………汗をかいたところは、別途汗抜きの工程が必要です
  • 仕上げ………プレス。新しいたとう紙に入れてお渡しいたします

上記すべてが丸洗い料金に含まれます。時間の経過したシミやワイン・珈琲・血液など色の濃いものなど、状態によっては別途料金が必要になります。その場合はお見積りいたします。

 

虫干し それは着物を愛でてあげる1年に1回の機会

お手入れしたらもう終わり!のはずでしたが、1つ追加させて下さい。1年に1回振袖に風を通してあげたいのです、目的は振袖の中にこもっている湿気をとるためで、名前がありまして‘’虫干し‘’と言います。

虫干しって何でしょう?ってなると思います。着物の湿気取りのために着物をハンガー(できれば着物用ハンガーオススメ)にかけて干すことを言います。しまいこんでしまうと、湿気が箪笥にある、着物が湿気る、カビの原因になる。のを防ぐ効率的で無料で自分でできる最強のメンテナンスです。干すだけ!です!でもそれが面倒とは思いますが、でも知って頂きたいのは、虫干しは無料です。そして着物のコンディションを維持するためにはとても効果がすごくあるメンテナンス方法です。

虫干しが有効な事をお話させて頂いてますが、わたしが一番思っているのは、メンテナンスとか虫干しというやらなくちゃ~というイメージよりも『1年に1回、大事な着物を愛でてあげる機会』。振袖がお家で干してあると、あの嬉しい日をご家族で振袖を見て思い出すことができます。嬉しくて懐かしい日に一瞬で戻れるのが着物のすごいところです。なので、いつもはしまっている振袖をアルバムを出すように思い出に触れる機会としてまた出会ってあげてください。それはきっと心が温かくなる幸せの時間になるはずです。

そんな幸せの時間の過ごし方という虫干し。方法をお話しますね。

干し方

  • 場所:風通りの良いところ(扇風機使うのもアリですが基本風が通る所で)
  • 場所:直射日光の当たらないところ
  • 時間:お昼前くらいから夕方前まで
  • 天気:お天気がいい日がベスト、空気がサラッと気持ちいいお天気の日にしましょう、着物も喜びます!湿気のある日はパスです!
  • 心 :一緒に着物を愛でてあげて、嬉しい気持ちなる

写真はイメージですご参考にこんな感じで風通しよいところで、干してあげてください

 

チェックする事

  • 表側:シミや汚れがないか
  • 内側:カビが出てないか。特に裏地(胴裏という背中や袖の裏地の白い生地)に注目ください
  • 心 :一緒に着物を愛でてあげる、また着る機会が楽しみにだね、ってお話する

 

大事な思い出がよみがえったでしょうか、嬉しい日は何度思い出しても嬉しいですね。そしてそれとともに、チェックしていただくのは衿元や食べこぼしなどないか、脇の辺りに汗ジミがないか。着た後にはすぐに目立たなくても時間が経過してシミが濃くなって気づくことがあるので「着た時問題なかったし」というイメージで見てるの見逃しちゃうので、あとから目立つんだということを知っていてくださいね。

もし気になる事や以外と汚れてるかも…発見したら、プロにお手入れをご相談なさってください。といいつつ当店で受け付けしておりますので、お声かけて下さい。大切な着物をこれからも美しく着続けられるように思い出が大事に受け継がれますように職人ともども努めます。

 

できれば虫干しと一緒にする事

着物を入れているたとう紙。紙も湿気を含みますので、シワシワ・ふにゃふにゃな形状になってしまっていたら交換をおすすめします。まだしっかりしているなら、一緒に干してもらうと継続してお使い頂けます。

 

 

お手入れまで長かったですね、最後まで読んでくださってありがとうございます。あとは自分で判断が難しかったり相談したいな、と思った時は頼って下さい。というお話です。

カウンセリング

お子様の成長が何より嬉しい成人の日。振袖を着た姿はもう涙腺が止まらない瞬間かもしれませんね。振袖はそんな人生の嬉しい日にお召いただく着物です。成人の日はもちろん卒業式やお友達の結婚式など一緒に幸せな日を彩ります。

そんな大事な振袖がお手元にあるけどどうしたものかお困りではありませんか。色々分からないことが多いと思います。もしよろしければ、ご相談下さい。上記5つのことをもとに振袖と振袖用の長襦袢をカウンセリングいたします。

そのためにはお時間が必要なので、お手数をおかけしますがご予約くださいませ。カウンセリングでは、受け継ぐ喜びをお手伝いできますように分かりやすくお話を心がけております。ご遠慮なく色々ご質問下さい。

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お振袖を受け継ぐのに、知って頂くとお役に立つのではないかと思う事を書かせていただきましたが、たくさん書いていますが難しくお話したいわけではありませんで、着物に詳しいおばあちゃん的な存在になるような『あ、そうなんだ~』という身近で分かりやすかったと思って頂けることを心がけましたが…いかがでしたでしょうか。私の言葉足らずなこと分からいにくい事、至らぬことがありましたら、どうぞご遠慮なくお声がけ下さい。受け継ぎたい振袖を受け継ぐことができるように、尽力いたします。お嬢様の人生の中の宝物のような嬉しい瞬間、お子様の成長を見守るご家族皆様の幸せの瞬間が笑顔いっぱいの時間でありますように。そこに受け継がれた振袖があることを願っております。