【着物と過ごすお家時間 5】断捨離注意 1
断捨離する前に読んで下さい
着物を通じて笑顔になれるきっかけ。になればという気持ちで書いておりましたので今回の内容は少し外れるんですが、お伝えした方が良いのでは…と思う事があったので【お家時間5】として続きを書かせて頂きました。ちょっとインパクトのある題名にはなっておりますす。できたら読んで欲しいですし、心に留めておいていただけたらと思っております。
お家時間で着物の整理
今までなかなか時間がとれなくて、今なら着物を整理できる!と前向き着物と向き合って下さるととても嬉しいです。着物と向き合う時間を優しい心温まる時間でありますよう、着物の整理が分かりやすく進みますように。という想いを込めてお家時間シリーズを書いています。とは言え世の中のたくさんあるサイトから小さい当店の記事が皆様のお目に留まるのは難しいのは分かっていますが、それでももしかしたら私の声が届く事があるかもしれないと希望を持っています。そしてもしかしたら整理して着物を触れて、ご家族の愛情や着物の魅力に気がついてもらえたら最高!ってそんな想いです。
その中で、一番土台にある想いというのがあるんです
大切な着物が、何も知らないでただただ捨ててしまわれる事が1枚でも減って欲しいという強い気持ちです
本当は愛情のある大切な着物なら処分する発想にならないと思うのですが、今の時期を整理する時間に当てられいて、まずはいらないものを処分する。といった思考になりやすいと思います。そうなると
着物の整理=断捨離
ってなってしまったらとても残念で悲しい。断捨離の考え方を軸にしてお洋服は2年着なかったしトレンドに合わないから処分する。というのは賛成なんです。でもその考え方を着物にも適用すると、ただのいらないなものにすり替わってしまいます。
着物そんな風に考える対象ではないです。
着物を着る習慣がなくて、着物に対する知識もあまりなくて、だれに聞いたらいいかもわからない状態で整理していくと、どうしていいか分からない→着ない→処分する。という流れになってしまいますよね。わかるのですが、ちょっと待って欲しいです。本当に一度立ち止まって欲しいです。
着物を断捨離する前に知って欲しい事
断捨離 お洋服≠着物
こんまりさんこと近藤麻理恵さんの著書「人生がときめく片づけの魔法」やましたひでこさんなど断捨離を分かりやすく伝える方が登場されて断捨離がブームになったり、実際に余計なものを持たない生活をスタンスとされてるミニマリストとしての生き方とか、モノを持たない暮らしに注目されていますよね。私自身もいくつかの本を読んで共感するところはたくさんあります。共感してるからこそ
あえてお伝えしたい!
着物はお洋服の断捨離と同じに考えないで欲しい
断捨離するときに浮かぶワード
- 5年着なかったらいらない
- トレンド
- 触った時にときめくか
着物には当てはまらないです
5年着なかったらいらない…そんな事ない
着物をお召しにならない方にとっては、「そうよね、着てなかったものね」と納得しやすくて腑に落ちる言葉なのかもしれません。でもちょっと待ってください!5年着てないから着物はいらない。ではないです。
お洋服より着物がいい
着物を着れるようになってください。とは言いませんし、ご納得いただくには私の言葉は弱いかもしれませんが、着物の方が似合うようになってくる年齢があります。
というよりもお洋服が似合わなくなってきませんか?似合わない・・・というより若いころのお洋服の感覚と同じ服選びは30代後半から出来なくなってきてると思います。そして40代になったらファストファッション系のお洋服だと、体形のフィット感がイマイチ。全体的にもまとまらなくなってませんか?かと言って高価なお洋服でそろえるのはできる・できないがありますよね。
そこでよくお聞きするのが「何きたらいいのか分からない」です
ご自身のスタイル・トレンド・お洋服の質などなど、しっくりこなくなってくるんですよね。そこにはいろんなものが重なってそうなってしまうんですが(わかったような事言ってすいません)ドキッとされる事だと思います。
- 着ると元気がなく見えてしまうお色がある
- 体形の変化で同じお洋服を着ていても見え方が変わった
- ラフなスタイルが、自然体でキマッていたのが手抜きに見えてしまう
- アクセサリーをつけないと寂しい
- 気に入ったお洋服を試着してるのに、なんか違う
- ファストファッションだけだと寂しい印象
- だからと言ってイイものばっかりコーディネートもなんだかイケてない←やりすぎ注意報発令
- 毎年毎シーズンなんだかんだとお洋服を買っている
- 気に入ったはずのお洋服でも着ないものがある
- お買い物をするたびに年齢を感じる←お店選びが変わる・着るものが変わる
どれか当てはまりませんか?これは私の小耳にはさんだ情報たちですが、私自身アラフォーなので【1】元気がなく見えてしまうお色と書いてますが、私にとってはもはや老けるお色と言ってもいいのでは…と感じるお洋服ってあります。すなわち着なくなるお洋服になっております。お年頃です、悩みはつきません。
ですが、そういったお悩み、一気に解決できてしまうのが…
なんと!な!なんと!
予想通りだと思いますが…
そうです、着物です
お洋服との比較してみます
着物を着るメリット
- 着物が明るいお色こそ素敵に着られる←明るい色の着物も帯を黒系にすれば大人のコーディネート
- 明るい色を着れるからお肌のハリ艶感がアップして見える←キレイなお姉さんに
- アクセサリーなくても着物で十分素敵
- 体形カバーできる
- お洋服よりスラリと見える
- 背の小さい方は着物の方が可愛さアップする
- なで肩の方はお洋服より着物の方が断然可愛くなる
- ラフな綿着物などカジュアルな普段着着物でも十分可愛く素敵になる
- 持っている着物・受け継いだ着物を着るならお金はかからない
- 来年も再来年も十年先でもコーディネート次第で雰囲気が変えられるからコスパがすごい
- 何度も何年も着て愛着が出る←大事に着られる。気持ちが良い。
- 買い足ししたアイテムも長く使える←基本着物・帯をお持ちなら小物を足すくらいでOK
- 着物の知識が増えるごとにコーディネート力が上がってどんどん素敵に着こなせる
- 衿あし、うなじの色っぽさが引き立つ←女性らしさUP
- 女性らしい美しい動きができる←着物を着てるとおのずと所作が気になるから
- 着物を着てるとそれだけで周りの反応が違う←大事に扱われる
- 着物着ることで、遊びに行くところ・知りたい事の世界が広がる←着物が似合う事を探すから
- 着物着ることで、着物の知識を増やしたくなる←職人の手仕事や伝統技法など世界が広がる
- 絹という上質の素材を全身に着ている着心地の良さ
- 職人のが生み出す美しい着物を着られる魅力・楽しさ
- 絹はUVCUT効果あり
- 受け継いだ着物を着られる幸福感←一番大事
まだまだ書けそうです(笑) 着るほどに良さが分かる、着るほどに幸福になる衣装は着物だからこそだと思います。
お洋服では感じられない事、着物を着ると素敵にいられて、受け継いだ着物やお家にある着物を着るのならお金もかからないです。着付けができるようになる必要はありますが、それでもこれから長くお持ちの着物を、想いのある着物を着続けられるなら初めの1歩はだれでも必要です。そこのハードルをクリアして頂いたら、着物はこれからあなたの最強のパートナーとなってくれます。
着ているだけで、嬉しいお声かけてくれることもあります、素敵ですねっって(着物警察とか気にしない!)
自分自身がシャンとします
見た目もシャンとします
行動も変わります
そうなると見る世界も変わります
着物が与えてくれる世界は想像上に広く深く素敵なのです
年齢を重ねるほどにその世界や価値観が大事だったりします
自分のカラを飛び出してみてください
だから
着物を着るのは大変で難しいという思い込んでしまうハードルは超えてみてください
わたくしごとですが、自分でも毎年毎年アップデートして着物の着方やコーディネートの仕方が変わってきて自分のチョイスに成長したなぁとか今はこの気分なんだとか考えたりします。着たい物も変わるし着方も少しづつ変わるけど、同じ着物を着続けることは変わらないです。そういうことがお洋服より断然楽しくなってるのも本当です。
着物のお店だからそりゃ楽しいでしょ、当然でしょ、とお感じになられるかもしれませんね。ただ私は着物が大好きではじめたというよりも、祖父や父が続けたお店を、お客様をお守りしたい気持ちが先にあって、その中で着物の魅力や存在の意義みたいなものを考えてお仕事しています。仕事をしていくなかで着物がこんなにも魅力と心に寄り添うものであるという事を年々深く感じられます。
だから、知っていくごとに着物はみなさまを心も体も幸せにしてくれるものだと、お伝えしたいわけなのです。
長くなってしまいました。。。断捨離キーワードのトレンドには当てはまらないことは伝わりましたでしょうか、また着物は5年着なかったらもう着ない。も当てはまらないことも。
さらに5年着なかったら着ないに当てはまらないものがあるんです。振袖・留袖・訪問着・七五三着物・お宮参りの着物。これらの事も含めて、何を残すべきか、もしかしたら着物を着るかもしれないとお考え下さったら、着る可能性を残すならどの着物を残すか。その上でサヨナラしてしまう物はどういう物か。そういったお話を書きたいと思います。全部捨てないで!残してくださいといいませんのでご安心下さい。
知らずにサヨナラしてしまうかわいそうな着物が1枚でもないようにしたいです。
知らなくって着物を処分してあとで捨ててしまった…という後悔してしまう方もゼロにしたいです。
ぜひ読んでください。知ってください、その上でお考えください。サヨナラするのは最後の最後の最後。