【職人】【染め替え】ピンク色の紋付着物をターコイズブルーへ染め替え

静京のホームページをご覧くださって有難うございます!

この記事では【お着物お困りごと解決】になればと思う内容です。

着物を着る方でも、年齢を重ねると着ることがないお着物が出てきますよね。特に赤色・ピンク色。受け継がれたお着物もそういったお色多いのではないでしょうか?

着ることがないままは勿体ない!絹の良い生地でまだ着られるのでは!と思っておられましたら、染め替えという方法もございます。

今回は、すごい現代的にも和風にもおしゃれに着こなしていただけるお色に染め替えをさせていただいたビフォーアフターのご紹介をたくさんの画像でご用意しました。絶対楽しいので最後までご覧いただけたらと思います!

この記事が書けるのはお客様にご依頼いただいたお着物の写真を掲載させていただいておりますので、お客様の優しさあってこそなのです。感謝の気持ちを込めてお届けいたします。

ご依頼品 色紋付/一ツ紋着物 ピンク色

紋の白色がパッと目に入りますね。優しいピンク色で着てる姿も可愛く上品に思います。

 

裾まわり、八掛。ぼかし染めの八掛をお使いでした。

鹿子文様の地模様で、生地質も良いです

ただ汚れがあるので、これは下処理でできるだけ綺麗にします

 

ご依頼の際には状態の確認とお色・紋などご希望を伺います。

お色は特に悩ましいところで一番楽しいところなので、お時間ご予定いただくことをお願いしております。流れをご案内させていただきます。

ご依頼から制作工程 お渡しまで

出来上がりまで職人の手仕事のためお時間を頂戴しております。各工程で丁寧に確認をしつつ制作をさせていただいております。

ご依頼

  1. ご依頼
  2. 状態確認(今回シミありでした)
  3. お見積り(金額をお伝えします)
  4. 生地の色選び・紋のご指定確認
  5. お支払い(前金制です)
  6. ご注文確定

制作工程

  1. 店でご注文内容受付作業→受付の時の状態を撮影
  2. 解く作業→ここで生地の状態にします
  3. 職人 依頼して着物染めの工程(下洗い・色抜き・染色・紋入れ)
  4. 職人 依頼して胴裏を洗う工程(胴裏は使えるので洗ってお仕立ての準備へ)
  5. 職人 依頼して仕立ての工程(生地を揃えて仕立て職人へ)
  6. 出来上がり→記録用の撮影→内容確認・伝票作業→梱包作業
  7. お客様へご連絡

完成/お渡し

  1. ご来店・お受取り

1つ1つ工程を経て、できあがります。どの工程もこちらで指示をして手元に戻ってきて仕上がりを確認しながら進めさせていただいてるので、染め上がったり、紋を確認しながらなので出来上がりまでのお時間かかるのが想像いただけるとありがたいです。

素敵に変身した姿でお渡しできるために職人共々真摯なお仕事があります。その分、すごくワクワクドキドキの仕上がりです!

 

お仕事進めてまいりましょう

解き作業

私が担当しております。1つ1つ縫い目を解いてバラすのも根気なことですが、縫い目が綺麗になるように丁寧さが必要です。

 

染めの工程

(別の生地の染めを撮影させていただいた時の写真です)

先に下洗い・色抜きをしてから染めの工程です

染め工程 染料を入れてる 染め工程 染料を入れてる 染め工程  染め工程

 

綺麗に染まりました!

本当にいい感じです!

 

紋入れ

刺繍紋で真っ白でなく少し淡いグレーのような水色っぽいような糸で刺していただいてます

 

お仕立て

胴裏(裏地・背中と袖の中)

八掛(裏地・裾まわり・袖口)

着物

揃えて、サイズを合わせてお仕立ての工程に

 

染め替え仕立て上がり

本当良いお色。

おしゃれです。

現代的な様子と和モダンな着こなしが美しく装いいただけると思います。

あえてこんなお色にチャレンジするのも良いと思いませんか!

譲られたお着物なので、トライしてみるのも楽しい!

着物の世界が広がるお手伝いができますように。

ただ1つだけ。

このようにうまくできるかどうかは、判断が必須ですし、やってみないとわからない時も正直あります。なのでなんでもできるお仕事ではないことをご理解いただけることをお願いします。

天然の素材を人の手で調整しながらお仕事しております。全部思う通りに行くと良いとは思いますが、思うようにならないことがある世界。それもまた着物なんだと。待てることや、できないことなど人生そのものです。そこが楽しめると大人なのかぁと考えたりします。あ、言い訳になってるかも?お仕事はもちろん善処しますので!

 

最後まで染め替えの記事をご覧くださってありがとうございます!ご参考になりましたら幸いです。これもお客様のお陰様で書かせていただいてます、感謝ばかりです。着物を着てる時が幸せの時間でありますように。