【リメイク】大島紬着物から 日傘 へ リメイク

いつも静京のホームページをご覧くださって有難うございます。

朱赤色の八掛(裾の裏地)がパッと目に入り、薄茶色や黒色で細やかな丸の幾何学紋様に織られた『大島紬 着物』お写真をご覧いただきました。この記事では【大島紬 着物】から【2本 日傘】 へ リメイクさせていただきました、リメイクビフォーアフターをご紹介させて頂きます。

モダンで和というより洋風な印象の柄なので、日傘になるのをイメージしていただきやすいかもしれません。楽しみにご覧いただけると嬉しいです。

大島紬 着物 を 日傘 へ リメイクオーダー ビフォー

先ほどのお写真と今度は、ピンク色の印がありますね。

何?何?

と思われる写真なのですが、実は写真では見にくいのですが、白っぽくなっているところに印をして撮影しました。

理由はカビが出ているからです。

着物のカビ

カビ?!と思われるかもしれませんが、素材が絹 天然繊維ですので、湿気のある環境が続くと自然の素材はカビが発生します。

絹の繊維はタンパク質なのです、人間の肌に近い天然繊維のためお肌には優しい分、湿気るとカビが出ますし、カビが出るのって天然だからこそ。です。

最近は、食品でも腐ったりカビたりすることがなくなってきましたがそれって防腐剤の効果であって、天然そのものの現象を薬で抑えてる効果なので、お薬を使わないとカビると思います。(防腐剤のおかげで食品が長く美味しくいただけるので使うことはもちろん否定しないですが、そのままを提供されることの価値も、長持ちさせることの価値もそれぞれなので、どう考えるのかはその時の状況や嗜好や思想によるものと考えてます。)なので、天然そのものの状態なので、カビが出てくることが、悪いとも言えないので、うまく言えてないかもしれませんが、自然のものへのご理解をいただけたらと思います。(ちなみに着物は、定期的にメンテナンスしてあげると発生を抑えられます)

カビが出ても、ちゃんと対策できるのでご安心ください!

 

着物のカビの対処 クリーニング

着物は解いて洗うことができます。

洗張 という呼び方を専門用語的には使ったりしてますが、着物のお洗濯です。洗ったら、まっすぐに乾かして、まっすぐになるようなアイロンをかけるような工程がありまして『湯のし』と呼びます。洗う・綺麗になる・アイロン。というイメージしていただくとわかりやすかな、と思いますがいかがでしょうか。

次は、着る人のサイズに合わせて仕立てるのが流れですが、リメイクなので洗ってカビをとってもらって、リメイクアイテムへお作りします。

当店は着物をクリーニング・メンテナンス・お仕立てさせていただくお仕事をしているので、着物をいかに良く長くお使いいただくかをご提案できます。その技術と知識で、リメイクもより良い状態でお客様にご提案をさせていただていますが、着物とお客様の笑顔につながるような方法、色々考えてわかりやすくお話できるように努めてます。お困りごと気兼ねなくお声かけてください。

カビは今回の洗う工程で、とることができました!綺麗になってくれたので安心して制作工程に入れます!

 

制作工程

今回は洗う工程を入れて制作させていただきました

  1. ご依頼→状態確認→お見積り →お支払い
  2. ご注文確定
  3. ご注文内容受付作業→受付の時の状態を撮影
  4. 解く作業→プレスここで生地の状態に→洗う工程
  5. 職人 依頼して制作工程+ご希望でオプションの撥水加工
  6. 出来上がり→記録用の撮影→内容確認・伝票作業→梱包作業→お渡しのご連絡
  7. ご来店または郵送→お受取
  8. リメイクアイテムとの心豊かな嬉しい日々!

完成を目指して、ここからリメイク制作工程です。次は出来上がりの完成品のご紹介です。

大島紬 着物 を 日傘 へ リメイクオーダー アフター

2本の日傘が完成しました!

素敵です。柄の重なりも良い感じに配置してくれているので、全体がまとまって上品に仕上がってます。

 

黒だけど華やぐ様子

 

もう1本はレースのない、日傘通常タイプ

日傘 通常タイプ 上から見ても黒の中の赤色が見えたりしてかっこいいモダンな様子

 

日傘レースタイプ レース部分

手元は 竹の変形をセレクトいただきました

手元の紐は本革を編んだ紐なのでより高級に美しい手元です

 

 

上品で繊細なレースの透け感は使う時にも見られても美しいです

 

 

日傘 手元

竹の素材(写真が藤ってなってます💦正しくは竹です)

左 通常の手元 タッセル付き

右 オプションでセレクトいただけます。本革の紐がついていて、持つ時もシュッと手にかけれます

 

素敵な2本の日傘が出来上がりました!

手元を変えたりレースを入れたり、使う方のお好みにカスタマイズしていただいて、同じ生地からでも違う印象でお使いいただけますので、分け合う時には個性を楽しんでいただくことも楽しめますね。

 

日傘の仕様についてはホームページ【日傘】でご案内させたいただいております。

リメイク 日傘

 

 

お客様ご感想

リメイクのきっかけ

ご家族で分け合うことができるものでお探しとのことでした。

ご依頼品の素敵な大島紬は、お母様のお着物。カビは出てましたが基本的にカビの深さは薄くて洗うことで綺麗になりましたので、軽度と思っていただいて大丈夫な範囲です。写真をつけさせていただきましたが、薄くてわからないくらいですね。

そこから傘職人にお願いさせていただくのですが、色々な職人の手仕事を経て作られることも知っていただけると嬉しいです、それぞれ頑張ってくれる人がいるからリメイクのお仕事ができています。

ご感想

完成してお渡しの際は「おぉぉ!」と仕上がりに感心してくださって、それと写真でいいとは思ってたけど、仕事の精度が高いこともお言葉かけていただきました。嬉しいです!腕の良い職人に(百貨店さんのお仕事とかも受けられてます)お願いしてますので、完成度の高さもご注目くださることがありがたいです。

2本ご依頼くださってたので、分け合うご予定です。1枚の着物から2本、レースを入れたタイプとレースのない通常タイプと、どなたがどちらをお使いになられるかも楽しいですね。

 

ご覧くださった皆様にも大島紬のお着物のリメイクが素敵でかっこいい姿になる様子を楽しんでいただけましたでしょうか。使うだけでもあるだけでも幸せな日傘と思います。思いを形にしたリメイクのご紹介でした、長い文章と写真を最後までご覧下って有難うございます。

 

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リメイク 日傘