【リメイク】着物用の丈の短いコート・羽織に困ってませんか?テディベアと日傘にリメイク
着物用のコートでお困りではありませんか?
- コートの丈が短い
- 今は長い丈のコートや羽織が主流
- 色柄が派手で着にくい
- 譲られたけれど着る機会に恵まれていない
色々な条件で来にくくなった着物用のコート(道行コート・道中着と言います)そして着た時に前があいている羽織。これらは着た時の長さも今はある程度欲しいというのもあって、着物ユーザーさんでも、お困りとお聞きします。
そこで、着物用としてお召しいだくなら、お直しやお仕立て直しの方法があります。ただ身丈と言われる長さが必要な生地量があるかが大事な確認ポイントになります。長さがご希望通りにできれば良いのですが。確認してみないとそれぞれ縫い込みが異なるので判断が必要になります。
判断するの羽織なら衿の下の部分に折り返してある(中に入ってる)生地の長さが希望の長さがあって、さらに身頃(ボディの着た時の長さ部分)の生地が長く取れるかを確認します。背中の裏地(羽裏と言います)が短いなら、長くするために新しい長いタイプの裏地を用意します。折り返してる部分は見えない部分なのでできるだけ触って生地の厚みで雰囲気を掴んで、確定するるには一部分を解いてどれだけ長さがあるのかを見てみると一番わかりやすいです。道行コートは前の四角の部分はその形に切ってるので長くするのは残念ながら基本的に難しいことが多いです。どうかな?と思う時にはご相談ください。着ていただけるのが一番!できるかできないか、確認させていただきます。(ご相談だけでも気にしないでお声かけてください)
着物用には難しい場合は、リメイクという方法がございます。この記事ではそんな、大事にしてくださってた道行コート・羽織のリメイクをご紹介させていただきます。
心がホッとするあたたかなリメイク、最後までご覧いただけると嬉しいです。
【リメイク】着物用コート 道行 before
柄がとっても愛らしい紅型染めの丸と四角の優しいころんとした文様がたくさんのお色で描かれています。モダンでレトロな北欧風にも見えます。私は個人的に染色家の柚木沙弥郎先生の作品を彷彿とさせてくれて愛らしさと素朴さと民藝ならではの使うものにある美しさに思いを寄せています。
【リメイク】着物用コート 道行 after テディベア
真面目に真っ直ぐな可愛い真っ黒の瞳でこちらを見てくれています。2体のテディベア。
ころんとしたフォルムと後の尻尾も可愛いのです。日常の中に思い出のコートで作られたテディベアがいてるのは、空間が優しくあたたかい気持ちになります。分け合える喜びもあって、愛おしくなりますね。テディベアの詳細はここをクリックしてください。
一緒に別の羽織もオーダーいただきまして、こちらも柄も生地おしゃれです。続きます。
【リメイク】着物用コート 羽織 before
バリや東南アジアな空気感も感じる、焦茶色に朱色や青・抹茶色など和のモダンな色使いに鳥の文様がオリエンタルな羽織です。
【リメイク】着物用コート 羽織 アフター日傘
レースを入れた仕様のモダンな日傘に仕上がりました。手元は藤の長いタイプです。閉じていても素敵なんですよね。
正面と下からの写真です。柄の配置も配慮が行き届いています。
レースは1つ1つ手作業で染めてあり、生地に馴染みつつ上品な透け感を演出してくれます。
丈が短かったり、色柄が使いにくかったり、色々と問題だな。ともしも思っていらしゃいましたら、こんなふうに違う形にして生かしてあげると新しい気持ちで日常に取り入れていけます。ということがお伝えできればと思います。ティベアさんは日常に優しい彩りを。日傘は使うたびに思い出して優しい気持ちと嬉しい気持ちで使えるアイテムとして、お客様のお心にそっと寄り添ってくれると思います。
掲載許可くださいましたお客様に感謝の気持ちを込めて、読んでくださる皆様に素敵な出来上がりをお伝えしたい気持ちで書きました。ご覧くださって有難うございます。
思いを形にしてお届けします。