【着物再生】【リメイク】訪問着の柄をそのまま生かしたバック
大事な着物が手元にある。けど着るにはシミが多い…そんなお悩みはありませんか。
『柄がカワイイ！好き！』どうしてもここだけは生かしたいと思うお気持ちになる愛おしい着物。そんな着物を大事にしたい気持ちを大事にしたいと思うリメイクオーダーのご依頼の記事です。
リメイクオーダー 訪問着
紬の訪問着、シンプルに身頃（太ももから膝上あたり）に大きく扇文様が艶やかに刺繍で描かれています。刺繍の繊細さがたまらないのです。写真にはほぼ見えませんが、全体的にかなりしみ、ヤケなど着るには厳しい状態でした。ですが扇の文様のところは生かせる美しさ。刺繍の繊細さがたまらなく素晴らしい！お客様もここだけは…となんとかしたいお気持ちでお声かけていただきました。
問題は身頃（ボディの大きい面積の部分）と衽（着物のいちばん外側の細い部分）を縫って繋いでるとこを生かしたいので、そこは解くことができない。縫っているところをそのままにバックにするのは、一枚の生地をバックにするのとは違って手間がかかります。そこはなんとか柄を生かすために頑張りました。
職人共々、この縫い目をそのままに扇の文様を素敵に美しいままに生かせますように作業します。
リメイクオーダー 訪問着から舟形バック
出来上がりました！扇文様が生き生きとした仕上がりです！
バッチリ予定通りの配置で美しくバックになりました
苦労した点
縫い目の折り返しがありますので、そこの生地が二重になっているところをできるだけ減らして、表側がボコボコしないように処理しています。
美しい出来上がりなので、この手間暇や時間は吹き飛ぶ嬉しい仕上がりです。本当に良いところを思う配置でできてよかったです。
見事に和洋に合う世界で1つの鞄で、エルメス以上との嬉しいお言葉を頂戴しました。大事に使ってくださることと思います。ご依頼下さいましてありがとうございました！
お客様のリメイクオーダー
ご依頼くださったリメイクのビフォーアフターをInstagramでもご紹介させていただいてます。一覧で色々ご覧いただけます。大事な想いが形になった愛おしいアイテム達の思い出アルバムのようなものができてると思っています。よかったらこちらもご覧いただけると嬉しいです。
