【着物 お仕立て】反物お持ち込みご依頼のお仕立て
反物のお持ち込みのご依頼
反物をお持ちだけども、どこでどうしたらよいのか分からない。
そんなことはありませんか?
当店ではお持ち込みの反物のお仕立てを承っておりますし、お仕立ての際に採寸もいたします。お持ち込みのお仕立ての事がお伝えできたらと思いまして、茶道の初釜の日に向けて、お客様にご依頼頂きましたお仕立ての写真を掲載いたします。快く写真の掲載許可頂けてます。ご参考にしていただけたら嬉しいです。
お持ち込みの反物
茶道の先生から頂いたとの事で、できたら初釜に…というご希望でお仕立てをご依頼頂きました。
袷の着物をお仕立てするのに必要なもの。胴裏・八掛。
反物を袷の着物(裏地のある着物)にお仕立てするのには、裏地である胴裏と八掛が必要です。
- 胴裏 背中やお袖の裏地です。広衿の場合は、衿の裏地も胴裏の生地で衿裏としてご用意します。
- 八掛 腰から下の裾周りとお袖口の生地です。着物のお色に合わせてお好きな色を。
- 加工 ご希望で撥水加工を承ります。
胴裏・衿裏・八掛はお持ちではありませんでしたので、お仕立てにあわせてご用意させて頂きました。
※もし単衣の着物でお仕立ての場合は、胴裏・八掛は不要ですので裏地のことを考える必要はなくなります。(単衣の着物で広衿仕立てにするなら衿裏のみ必要です)
八掛
八掛は着物の印象を陰で支えるお洒落を楽しむ大事な部分です。たくさんのお色が並んだ色見本帖をご用意しておりますので、その中かからお選び頂くのですが…。迷いますよね。お選び頂く際には、着物の一番面積の大きい色と同系色のお色を選ぶと裾までスラリと見えます。また差し色でインパクトを出すのも一つです。でも一番はお好きなお色を選んで楽しむのが着ていて楽しいのではないでしょうか。
もちろんお客様とご一緒に八掛のお色を選ぶお手伝いをさせていただきます。今までの経験からおすすめのお色をご提案もいたしますので、はじめての方もご安心下さい。
今回のご依頼では、小紋ですが着物と同じお色に染めてキレイな水色を生かす方向で決まりました。
当店では販売されている染められた八掛ではなく、白生地を染めてご用意いたします。数多ある着物のお色と柄に気持ちよく寄り添える八掛をお付けするのには、染めるのが一番だと考えております。
採寸
もちろん採寸も大事です。身長や身幅・裄を採寸の上、マイサイズを計算します。自分にあうサイズの着物は、着心地がよいのはもちろんの事、着るときの着付けのしやすさ、着崩れしにくくなるなど、嬉しい事ばかりです。
お仕立て
採寸・ご用意をそろえてお仕立ての工程へと進みます。出来上がりまでが待ち遠しいですが、この時間も着物の醍醐味です。楽しみにお待ちいただけたらと思います。
お仕立て上がり
出来上がりを、ご試着。許可を頂きまして後ろ姿を撮影させて頂きました。お顔移りの良い、晴れやかなお姿にテンションが上がります!初釜に美しい着物姿でお点前をされると思うと妄想だけで楽しいっ。きっと周りの方からの目を引く美しさではないでしょうか。
お持ち込みの反物の流れや出来上がりまでのまとめ
反物は、そのままですと着られないですが、このようにお仕立て上がり、実際に着てみるととっても楽しい!と思っております。お仕立てするまでに、採寸したり、裏地をどうするかなどなど色々決めていきますが、それも着物だからこその時間。できあがりまでの工程を経験して着物の良さを体感していただける良い機会と考えて頂けたら嬉しいです。
(絶対に胴裏と八掛が必要なわけではありませんので、反物のお色や柄・生地質によっては単衣(裏地のないきもの)でお仕立てするのも選択肢の一つなので、その点もあわせて一緒に考えます。)
お仕立てあがった着物を着て輝かれたお客様の姿は眩しくって、反物をくださった先生も喜んでいただけると思うと着物って幸せが形になったものなのだと、感じさせて頂けました。ご依頼頂き美しいお姿を拝見できて本当に有難うございます。