【帯 お手入れ】帯のお手入れと古いカビシミとり
帯もお手入れしましょう
3連休初日。いい週末をお過ごし下さいね。色々とご予定があってなかなかこのブログを読んで頂く時間がないかもしれませんが、ぜひ隙間時間がでた時にチラリとご覧いただけたら嬉しいです。
そしてできれば3連休中のお天気の日に虫干しを!
秋の湿気が少なくなった良い日、ぜひとも干して(室内干しです)下さい。虫干しはご自分でできます。室内干しをして頂くだけで、お金はかかりません。着物の保管状態を良好にして頂くために最高に効果的なお手入れです。
本当にぜひちょっとずづ、2.3枚ずつでいいのでお時間あるときに少しづつ箪笥の引き出しをあけてみて下さい。今からはじめれば秋の終わりには全部虫干しできていると思います。全部ちゃんと干せたら気持ちよくすっきりすると思いませんか、着物たちも喜びますし、キレイを維持できます。
その時に帯もお忘れなく。というお話です。
帯の虫干し
帯を忘れがちかもしれないですよね。帯も虫干ししてください。
帯というのは、目に見えている帯の生地の中に、帯の形の土台になる芯地があります。湿気が帯にあると、真ん中の芯地に湿気がこもってカビが出てくることになります。
ちょっとだけですが、カビが出てきている帯と芯の写真で、芯にもカビがあるのをご覧下さい。
帯のカビ
夏帯です。薄茶色のところがカビです。白い丸で囲っています。
解いた時の帯芯。カビがあちこちに。丸で囲ってますが、それ以外も薄い変色があるのはカビです。
夏物は特に汗をかきますので、シーズン終わりの丸洗い・汗抜きした上での収納をお勧めします。
このカビは、しみ抜き(お見積りの必要な手間と時間のかかるタイプです)をして薄くすることは可能でした。
- カビがあちこちにあったので解かないとしみ抜きが難しい。
- 芯にもカビが出ていた
両方の理由からお仕立て直し。芯は新しいものに交換する。というお仕事に。
料金とお仕事内容と出来上がりを考えて、カビがあちこちにあっても、目立つところをとってあげるだけでも全然見栄えが違うので、全部完全にしみ抜きするというより、目立つ部分をなんとかすることにしました。
リカバリーは可能です。でも早め早めのお手入れで防げる事なので、虫干しの時に帯もお忘れなく、干してあげてください。お手入れは前向きに楽しく日常生活の中に取り入れて頂けたらと思います。
着物・帯・コートもお忘れなく虫干しをして、キレイをキープしてあげましょう!きっと美しい着物たちを見ると、着物を着るのが楽しみになりますよ!