新年のご挨拶|創業80周年を迎えて
― 着物の命を、希望という光に―
新年あけましておめでとうございます。
静京のウェブサイトをご覧くださり、誠にありがとうございます。
2026年、静京は創業80周年という節目の年を迎えました。
1946年、戦後間もない大阪・谷町六丁目で、祖父・小西房喜代が始めた「着物を洗う仕事から悉皆業へ」。
その志は二代目・小西昭宏へ、そして現在、三代目である私・小西由夏へと、受け継がれてきました。
80年という時間を振り返ると、そこにあるのは「着物」そのもの以上に、
人の想いを大切にする営みだったと感じています。
人生の節目、家族の記憶、言葉にできない感情——
想いが込められた着物を、もう一度生かし、未来へ手渡す。
その積み重ねが、今日の静京をつくってきました。
私自身、31歳のときに生死の境をさまよう経験をしました。
だからこそ着物の「形を変えながら、何度でも生き続ける美しさ」を大事にしたいと考えています。
ほどき、洗い、仕立て直し、また新しい役割を与えられる着物。
そこには、人の人生と重なる“再生の物語”があります。
そして、その物語を信じ、託してくださるお客様との日々が、
私にとって何よりの原動力となってきました。
この80周年という転換期にあたり、
― 着物の命を、希望という光に―という理念と共に
感謝と未来への意思を込めて、新たなロゴマークを制作いたしました。
新ロゴに込めた想い
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ベースとなる文様は「四つ持ち合い七宝」。
円が無限につながるこの意匠は、「円満」と「ご縁」を象徴しています。
一番上の円をお客様、
それを支える二つの円を職人と静京。
大切な想いを、誠実な技と姿勢で支え続ける
私たちの変わらぬ約束を、この形に込めました。
そして四つ目の円には、
着物という希望の光を、世界へ届けたいという願いを。
中心に輝く八芒星は、80周年の「8」であると同時に、
末広がりに未来を照らす光の象徴です。
伝統という“根”を大切にしながら、
今の時代、そして次の世代へと枝葉を伸ばしていくための旗印です。
静京はこれからも、
着物を「過去の文化」ではなく、
今を生きる人の人生に寄り添う存在として生かし続けてまいります。
この場所が、
「大切な想いを安心して預けられるところ」であり、
「人生の物語を未来へつなぐ場所」であり続けられるように。
本年も、どうぞ変わらぬご縁を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2026年1月
静京 代表
小西 由夏