【シミ抜き実例】お宮参り着物のシミ抜きビフォーアフター
お子さまの健やかな成長を願う大切なお宮参り。
幸せの日の記憶を受け継ぎ、喜びの気持ちはいつまでも心に幸せをくれる大事な日。
その特別な一日にふさわしい着物。『思わぬシミ』が見つかることがあります。今回は、男児用のお宮参り着物と、その付属品(帽子・よだれかけ)に付いたシミ抜きのご依頼をいただきました。
ご依頼品|お宮参り着物のシミ抜き事例
愛らしい稚児たちが描かれたお宮参りの着物。
ご子息様が着用されて
お孫さんが今年に着用になられました。
受け継がれて、喜びの日を過ごされるご家族にとって人生の中の特別な幸せ。
また次に着られるように。また喜びのバトンが繋がるように。真心込めてお仕事させていただきます。
1. ご依頼内容
着物:墨汁のシミ
墨汁が完全に乾いてない時だったのでしょうか、お着物に当たったんですね。
帽子・よだれかけ:赤色のシミ
お宮参りのあやつこ
赤ちゃんのおでこに赤い文字を書きます(関西地方が主だそうです)
これは、災難・わざわいから赤ちゃんを守るための魔除けの意味
平安時代が起源とされ、ご祈祷の印としても今に残る大事なことです
この時の赤色、帽子とよだれかけについてしまいました。
いずれも素材は絹(シルク)。シミ抜き技術が必要になりますが
ご安心ください、きれいになります。
次は、シミ抜き後の写真になります。
2. シミ抜き Before → After
着物(墨汁のシミ)
After:生地を傷めることなくシミを分解し、ほとんど目立たない状態まで回復しました
帽子(赤色のシミ)
油分と色素の両方が残るため、除去が難しいです。
Before:赤みが強く残っていました。
After:生地を損なうことなく、白さを取り戻すことができました。
よだれかけ(赤色のシミ)
よだれかけも帽子同様、シミが少しだけ。
Before:点のような小さいものが1つ
After:丁寧に処理
3. 職人の技と想い
お宮参りの着物は、単なる衣装ではなくご家族の願いと歴史を託すものです。
「思い出の品を、安心して次の世代に渡していただけるように」——そんな気持ちで一点一点向き合い、時間をかけてシミ抜きを行いました。
4. まとめ
今回の事例
墨汁のシミ
色素の強いシミ
落ちにくい汚れでも、職人の手でここまで回復させることが可能でした。
(シミ抜きは、状態によってはできないこともございます。お見積りでお預かりしまして職人に試験をしていただいた上で、回答させていただいております。)
大切な記念日に安心して着られるように、お着物のお手入れ・シミ抜きはぜひご相談ください。
静京では、お宮参り着物や振袖、訪問着など、幅広い着物のシミ抜きを承っております。
「もう無理かも…」と諦める前に、ぜひ一度お声がけください。まずはお見積りで一緒に検討しませんか。
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