【名古屋帯】【職人の仕事】切らない作り帯 マジックテープ
いつもたくさんあるお店の中から当店のホームページをご覧くださって有難うございます!
この記事は【名古屋帯を切らずに作り帯にする】ご依頼のビフォーアフターをご紹介させていただきます。お客様のご協力のおかげで、掲載することができています。一緒に『なるほど!切らなくても作り帯ができるんだ!』と思っていただけると嬉しいです。
今回は切らない作り帯をご紹介させていただいてますが、切って二部式にした作り帯にするのもすごく便利ですし、どの形が身につけやすいかは、お好みがあると思います。お店に色々なサンプルをご用意しております。
【切ったタイプの作り帯】
【切らない作り帯を紐で身につけるタイプ】
【切らない作り帯をマジックテープでつけるタイプ】
体験していただいて、どのタイプも何度か巻いていただいてどれが一番使いやすいかを色々お考えいただきまして【切らない作り帯・マジックテープ】に決定しました。
作り帯はどんな方にも便利ですが、特に下記でお困りだとより一層便利さを体感していただけるのではないでしょうか
帯でお困りではありませんか
- 腕が上がらないので帯がうまく巻けなくなった
- 時間の短縮をしたい(帯を巻く工程をできるだけ早く)
- 綺麗な形に仕上げるのが苦手
- 帯を結ぶことが苦手
- 職業やお稽古事で、サッと着れないといけない環境にある
こんなときに、帯がサッと簡単に着付できたら楽なのに…・と思われませんか?そのお悩みを解決できる方法。作り帯にする。
でも帯を切ったりするのは抵抗がある・・・
それも大丈夫です、先ほども書かせていただきましたが切らないでお作りする方法もあります。
では、どんなふうに仕上がるのでしょうか。ここからビフォーアフターのご紹介です。最後までご覧いただけると嬉しいです。
名古屋帯 切らない作り帯 マジックテープ ビフォー
名古屋帯(基本的に胴回りが細くなってる形の帯です)
すぐに着付られるようにされたいご希望で作り帯をオーダーいただきました。
作る工程は、下のYouTubeに出てくださってる職人が手がけます。
動画の内容は、以前撮影したものなので、袋帯を切らない作り帯・紐でつけるタイプにしていただいてます。
マジックテープではなく紐で体に巻きつけるタイプの出来上がりまでの動画も参考になると思うので、こちらもご覧いただけると、職人が丁寧に柄の配置をなん度も考えて作られる繊細なお仕事の様子がお伝えできると思います。
大事な帯をしっかり生かしてあげる思いのある方なので、色々なオーダーを細やかに聞いてくださいます。
動画の工程
1.プレス
全部を綺麗にシワが全然ないようにしっかりプレスしていかれます。
2.見積もり
職人がそれぞれの帯の生地の厚さ・柄の大きさ・柄の配置場所を確認して、お太鼓の形が綺麗に出るところと胴回りの位置が中心にくるように何度も微調整をして確認をしながら最適な場所を確定して行きます。帯の厚さが違うことで生地の巻き具合の長さが変わったり、柄のおおきさによっても微妙に変わってくるので時間がかかります。
3.形づくり
良い場所に配置が決まったら、その形を作業できるようにクリップどめして行きます。クリップのかたがつかないようにあて布をしているので、ただただパッと留めてるわけではありません。ひと手間ふた手間かけています。
4.縫製
形ができたら縫う工程、縫製です。ここが本当に大変で男性なのでなんとかできておられますが、それでも針は何本も折れますし、力を入れて刺すので時には指にグッと刺さってしまうことも…。熟練の方でも大変です。
5.完成
切らないで形を作れる作り帯が出来上がりました! 熟練の職人の手で、今までよりもっと使いやすく身近になった袋帯。
このような工程を経て、今回、マジックテープのタイプでお作りさせていただきました。
マジックテープは胴回りと背中の2箇所です
巻いた時に目立たないように内側に配置されています
後ろから見た写真がこちら
綺麗にピタッと仕上がってるのが伝わりますでしょうか
胴回りの部分も体に巻いた時に
綺麗に重なるように配慮されています
この綺麗に巻いて重なるようにする重なりの加減をとるの時間かかってると職人から伺っています。
ただ重ねてる訳ではないのが、職人の丁寧さと仕上がって巻いたときの美しさに繋がるんですね。
正面から見ていただいて、綺麗な仕上がりです!
今回はマジックテープで巻くタイプをご希望いただいてお作りしておりますが、ご希望で色々なパターンでお作りできます。
体につけるときに紐をつけることもできます
胴回りとお太鼓を切ってよければ二部式にしても便利です
お好みのパターンでも伺えますので、気軽にご相談いただけたらと思います。迷う時は、お店にあるサンプルを身につけていただいて一緒にどれが良いか考えて最適な帯にしていけたら幸いです。
お困りごと・ご相談、お気軽にお声かけてください
特別な想いを一緒に喜びに変えていけますように、職人共々尽力いたします。お困りごとやご質問だけでももちろん大丈夫です。お気持ちやご不安も含めて気兼ねなくお声かけてください。
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