【リメイク】譲られたウールの着物のから日傘、名古屋帯からお財布へリメイク

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この記事は『譲られたウールの着物と羽織から、レースタイプの日傘へリメイク』&『譲られた名古屋帯を長財布とがま口財布へリメイク』をご依頼くださいました、ビフォーアフターのご紹介をさせていただきます。

ウールの着物

昔は(いつを昔というのかは難しいですが)ウールのお着物は多くのご家庭でお持ちだったのではないでしょうか。

アンサンブルと呼ばれる、着物と羽織を同じ反物から仕立てた上下お揃いのものがあって、柄も絣のかわいいチューリップとか色々あります。懐かしいと思われた方は大人なみなさまですね。知らない…と思われたらお若い方でしょうか。私は着物を扱うお仕事をさせていただいてるので、知っているといますが微妙な年齢しています。

ウールの着物といえば、子供のものから、男性も女性もございました。みんな着てる気軽な存在です。

そして素材からウールを見てみますと、優れているところは、軽いです!中にはずっしり密な重みのあるものもありますが、基本的に軽い織りのものが多いです。基本的に裏地をつけないのでより軽やか。その軽やかさをアンサンブルで重ねて着るイメージです。着ると暖かい!毛ですものね、糸の間の空気の保温性はご存知の通りです。絹とは異なる着心地の良さがあります。とても魅力的な素材です。

リアルな情報は、お値段。当時はお値段も正絹のものよりはもちろんお手頃。お家で和裁ができる方も多かったので自分で縫えば長く切られる素敵な着物と羽織になります。一緒に旦那様やお子様のも縫ってあげるお手製のものを着る愛情いっぱいのお着物ということも多かったと思います。

心にも体にも優しい温もりがある着物の素材。ですので、お持ちになられてる方多いのかなと予想しております。

 

そんな魅力いっぱいのウールの着物と羽織(アンサンブル)ご依頼の際にお持ちくださいました。

よく見ると細いキラッとしたところがあって、ラメ糸を織り込んであります。おしゃれですね!左側が羽織で裏地もかわいいです。右は着物です。襟に裏地が付いています。たくさんお召しになられていて生地に柔らかさと使用感があって、大事にリメイクされるなんてこのこの子達は愛情いっぱいかけてもらってますね。

それではリメイクオーダーで生まれ変わります!

ウールの着物から日傘へリメイクオーダー アフター

実は、ウールの着物の弱点であります、虫に食われやすい…ということがありまして、色々なところが喰われておりました。穴が空いてる状態です。そこを使わないで制作するので、羽織も着物も解いて使えるところを日傘の8面分、状態の良いところを選りすぐりました。

それができるのはレースを入れたタイプだからです。

生地にレースを挟むことで、日傘の8面の三角を小さくすることができます。小さくして、穴を避けてお作りするという方法です。穴がなかったことになる美しい仕上がりです。

 

お使いいただくとまるで新品のようです。素敵なチェックの日傘になりました。

チェックができるだけ継ぎ目のところで重なるように配慮した配置なのもご覧いただけると嬉しいです。職人のこだわりは細部まで宿っておりますので、どこをご覧いただいても丁寧な仕事をしてくれています。本当にすごい方です。

レースは白色のものを生地に合わせて染めてお作りいただいてます。黄色でなくてベージュ色がついてるのが上品ですね!素敵です!

 

日傘の手元部分

竹の素材のものですが、同じ手元でもランクの上のものをご用意しておりますので手元はお着物を陰で支える立役者です。

受け継がれたウールのお着物、虫に食われても乗り越えて、蘇ると感動します!

 

日傘の詳細はこちらのページです

リメイク 日傘

 

次も同じお客様が大事に生かしたいお気持ちでご依頼くださいました名古屋帯のリメイクご紹介です。

 

リメイクオーダー ビフォー 名古屋帯

ベージュ色にペイズリーを思わせる独特の朱色の文様。力強い印象ですね。ウールの着物に合わせておられたのでしょうか、または黒っぽい着物にもあうので、アガるコーディネートされてたのか、妄想も楽しいデザインの名古屋帯です。

 

名古屋帯から長財布・がま口財布へリメイクオーダー アフター

こちらは小物にリメイクをご依頼いただきました。

 

お揃いで2点並ぶ姿がかわいいです。

 

がま口財布は、真ん中にしっかりした仕切りがあります。簡単そうに思えて大変難しいがま口財布をこんな分厚い名古屋帯の生地で作れるのはすごくて確かな技術です。

長財布は、本体が本革を使用していて、リッチな仕様です。

 

財布の詳細はこちらのページにてご案内させていただいてます。

リメイク 財布・名刺入れ

お客様のご感想

ご依頼くださいましたのは、叔母さまのお着物とお聞きしています。気軽に着れてとのことで、穴の部分にはアクセサリーを上から縫ってキラキラさせて工夫してお召しになられるなど、大事になさってるのが伝わります。着るより使えるアイテムに、とご依頼いただいてますが、愛情はより深く感じられます。職人もそのお気持ちに応えてくれる方々なので、一つ一つ大事にお伺いして制作できればと思います。お使いいただくたびに笑顔になるリメイクアイテムへ。そんな願いを込めて職人共々お仕事努めて参ります。最後までご覧下さいまして有難うございます。

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リメイク 日傘