【着物と過ごすお家時間】心に残る事に-リメイクのススメ-
特別定額給付金
特別定額給付金を既にお受取になられた方、これから受け取る方もまだまだ多いと思います。私も申請済みですがまだ受け取ってない人です。1人に10万円というまとまった現金、生かしていきたいですね。
特別定額給付金の10万円をどのように使うかをお考えですか。先日お客様から、心に残る事に使った方がよいよ!という事をSNSで言って欲しいとお声かけて下さいました。まだ受け取ってないもので、まだまだ使い道まで考えておりませんでした。早い段階で支給されていたと教えて下さいましたお客様からの、“特別定額給付金の使い道”についてのお客様のリアルなお言葉が刺さりました。お金の使い方をあれこれ言うのはおこがましいですが、確かにまとまった大切なお金です。使い道はしっかり考えなくては、ですね。
心に残る事に使うという選択
お声をかけて下さったお客様は、色々使い道がある中から“リメイクする”という事を選んだそうです。
お食事とかに使うのもあるかもしれないけど、それだとパッと使って「何に使ったかしら?」「みんなでご飯を食べたかな?」みたいなはっきりとは覚えてない…という事になるのは違うと思われたそうです。“記憶に残るもの”に使いたい。
そこで今まで大事にしていた着物。全部処分するのはしのびないので、この機会にリメイクするという方法で生かして、手元においておくことを選ばれたそうです。
全部をリメイクするのではなくて、記憶に残っている着物・リメイクして使いやすそうな色柄のものに絞ってお手元に残されるので、ほかの着物は残念ですが処分なさっておられます。
処分される時って絶対に気持ち良いものではないと思います。ちゃんと全部を生かせなかったとか、両親の着物や自分の為に誂えてもらった着物など、お金がかかっていることもわかっているのでなおさら罪悪感で心を痛めてしまう…。でもその罪悪感もリメイクで大事な着物はちゃんと手元に残しておくことができている・使うものに生かしていると思うと、かなり軽減されるのではないでしょうか。
お話してくださったお客様自身も着物を含めて色々なものを処分なさっていたので、かなり心が痛んで辛かった事をお聞かせ下さいました。処分する・しないの判断はご自身でなさったそうですが、そこから先に処分する作業はかなり辛いので身内の方が変わって下さって、それで何とかお気持ちを持たせていらっしゃったとの事でした。
お聞きしてても本当にお辛いのが分かりますし、別に処分したくてしてる訳ではないのですから、本当ツライですよね。どうしても生きていく中で色々と思い出のあるものも処分してゆかねばならない時期が来てしまう。それは仕方ない事なので、その事で心が痛むのは悲しいです。
でも、そこで全部処分するという道を選ぶより、リメイクという方法を選ぶと全然違ってくると思います。
なぜならリメイクしてできあがったアイテムたちは、皆様の心に寄り添ってくれます。着物では生かせなかったけど、日常生活に使って一緒にいられるという幸福感は、なににも代えがたいものだから。
リメイクで得られることはリメイクして何かに生かせたこと以上に【心が豊かに、幸福感を感じられる事】が一番の目的です。大切なお金の使い道として心が豊かになる幸せな気持ちでいられる時間が生まれる“リメイク”という選択肢を考えてみませんか。
大切なお着物を預けて頂くのですから、お作りさせて頂く職人はもちろん日本の職人です。そしてリメイクをしてお手元にもって頂く事で心の支えになって優しい時間と豊かな気持ちを感じてもらえますように真心こめて、気持ちが伝わるお仕事ができますように努めております。
何よりこの大変な時期だからこそ、心が豊かになる事に大切なお金を使ってあげるのが自分自身のためになるのではないでしょうか。という事に私もお客様のお言葉で気づきました。なのでこの記事は、お客様がかけてくださったお言葉やお話がベースとなっております。ブログを読んで下さる皆様に何か感じて頂ける事があれば幸いです。今日も最後までご購読下さって有難うございます。