【袋帯 リフォーム】お洒落袋帯を半巾帯へリフォーム
古い帯を生かす
古い帯使える?使えない?
私自身の経験談になるんですけど、古いお洒落袋帯。頂いて使ってみたのですが…
- 重い
- 固い
- 回りにくい
結ぶ時も大変。着ているときは重いし固い。これって普段使うにはなかなか厳しいと思いながらそれでも気に入っていたので何度か使っていました。でもやっぱり重い!ということでもっと回数を使えるようにしよう!決断。
帯のリフォーム
解いて洗います
解いて分かったのは、中の帯芯が固くて分厚い。さらに帯はしっかりした織りの生地ですので、帯芯なくてもいけたのでは?というくらいの帯に、メチャしっかりした芯があるとそれはもう、えらい固い帯になるのは当たり前ですね。全体的にくすんだ汚れと匂いも気になっていたので、洗張りをしました。
洗張り
洗張りをしたら一気にくすみがとれてます。
さて、次は何に仕立てるか。
半巾帯にリフォーム
名古屋帯に仕立ててもよかったのですが、この当時は半巾帯をヘビーローテーションで使っていた頃なので半巾帯へ仕立てる事にしました。
色々な結び方もできるように長い目に。帯芯は入れないで仕立てました。
出来上がりは帯芯入れなくて正解で、生地だけでしっかりしています。まだ固いくらいでした。この帯はレトロな感じであえて文庫結びをしてみると、歩いていて知らないおばあちゃんから褒めて頂けました。有難いです。
私は、半巾帯として使いたかったのでリフォームしましたが、帯をそのまま使う方法として、二部式の帯にすると結ぶのは簡単になるのでお洒落袋帯をそのままお洒落袋帯(二部式)として使うこともできます。
帯を生かす まとめ
このように古い帯は、芯地が固くて結びにくいものもが時々あります。受け継がれたり、色々な方から頂いたりしてお手元にあるちょっと困った固い帯。そのままにしておくのは勿体ないので、生かしてみるのはいかがでしょうか。
リフォームで、帯をより使えるようにする。
リメイクで、普段の生活に使えるようにする。
- 帯スツール 帯をスツール(椅子に)
- 利休バック 帯を利休バックに
- ケリータイプバック 帯をケリータイプバックに
帯の生地が分厚いもの・刺繍も多すぎないものであれば上記のリメイクも可能です。
古い帯は、デザインや刺繍が美しくて、職人の仕事をしっかり感じられるものが多いです。お家に眠っている帯。もう一度見直してみて下さい。繊細でそれでいて大胆な美しい帯たちの魅力を再発見できるかも!きっと楽しいです。何か生かしたい・使いたいと感じられた時はどうぞお気軽にご相談下さい。生かすお手伝いができますようお話ができたらと思っています。