洗張

着物は解いて洗うことができます

着物を解き、一枚の反物の形に戻してから洗う方法。今までの汚れをきれいにする・仕立直し・染め・リフォーム・リメイクなど多くの場面で必要なお仕事です

職人さんの仕事

  • 洗張りをする着物を解きます
  • 解いた着物を反物の形に縫います。はぬいと呼びます
  • 平らな板の上でブラシを使って隅々まで洗います。生地を痛めずに汚れをとり、きれいにするのは職人さんの経験・技術だけでなく体力と神経を使う大変な仕事です
  • 洗った着物を乾かします
  • 蒸気を使ってシワを伸ばします。ゆのしと呼びます。ゆのしをすると絹の風合いが甦りますのでハリのある美しい仕上がりになります
  • 細かいところはアイロンで仕上げます
  • 反物の形に縫い合わせていた糸を解きます
  • 生地をたたみ、生地がバラバラにならないように‘仕上げとじ’をします
  • きれいになりました。これから必要に応じて加工や仕立て・リフォームをしていきます

寒い日も暑い日も冷たい水を使う大変なお仕事です。また、着物を傷つけることなくきれいにするのはとても難しい作業です。その工程を経て仕上がった着物は見違えるようにきれいになり、風合いも蘇ります。ぜひみなさまにもこの素晴らしいお仕事を知って頂きたいです。

 

 

洗張りのメリット

【丸洗い】と違い、解いて洗う【洗張り】をするのにはそれだけのメリットがあります

  • ブラシで隅々まで洗うので、丸洗いではとれない汚れ・カビもしっかり洗えます
  • 絹は水を好みます。水で洗うことで絹の風合い・ハリも甦り、洗張りをした後の生地は、以前の風合い・ハリを取り戻して生き返ったかのようです

どんな時に洗張をするのか

着物を洗張りするケース

きれいにする・カビ対策
全体の汚れ・シミ・カビが丸洗いでは取れなくなった時に
修復 着物の風合いを蘇らせる
何年も着ていると生地・糸が弱りハリがなくなりますが、洗張りをすることで着物がもつ生地の風合いが戻ります。着物の生地の‘張り’・やさしくしなやかな‘風合い’を甦らせたい時、着物を修復させたい時に
仕立て直し
着物やコート・羽織などの寸法(サイズ)をかえるために仕立直しをすること。工程は、着物を解く→洗張り→希望の寸法に仕立てます
リフォーム
着物からコートや羽織・帯などにリフォームをする時。工程は、着物を解く→洗張り→希望の品に仕立てます
保管
長年保管していた着物には胴裏にカビがでることがあります。カビが表の生地にでないようにカビが出た胴裏は外すことが一番です。胴裏をはずして表の生地を洗張りすればまた美しく着ることができます
仕立直し・染め・リフォーム等を検討している着物は、洗張りをしてきれいにしておけばカビの心配もありません。また仕立てたいときにすぐ仕立てができます。※保管の際には湿気にはご注意下さい。湿気がある場所で長く保管されていると洗張りをしていてもカビが発生する可能性があります

帯を洗張りするケース

修理
何年も使うと縫っている糸が弱ってきて糸が切れたりほどけたりします。そのまま着用されると糸が弱っているところから裂けてしまう可能性も・・・。「洗張り→仕立て」をするときれいになって、また新たにお使い頂けるようになります。
リフォーム
丸帯を名古屋帯や半巾帯にする」「名古屋帯を二部式の帯にする」 などのリフォームに ※帯を洗う方法は色落ちしないや金銀の糸でも洗える生洗いになります

当店では‘洗張り’を1枚からでも承ります。仕立直し等の際も必要な分だけ洗張りをしますので、料金も安心です。ご自身で仕立て・リメイクなどされる方も、どうぞお気軽にご利用下さい